蛇とピアス 【伊黒小芭内】

三話 ページ3

大学に入学して3週間。

新たな生活はとても忙しくて、置いてかれないようにと毎日毎日必死だった。

正直身体は疲れている。

しかし何に関しても怠らない。

どんなに朝が早い1日だって、毎朝鏡とにらめっこ。

鏡に写る自分を少しでも可愛くみせるため。

夜は必ず余裕をもたせること。

夜更かしは美容の天敵だから。

絶対に気を抜かない。

私がそこまでなるのも一つの理由からだった。

初恋の彼が迎えにきてくれるまで。

ガッカリされないようにと必死だった。

周りには昔から、Aは可愛いのにもったいないよね。そんな昔の思い出捨てて彼氏作っちゃえばいいのに。

昔から友達や周りに言い続けられてきた。

うるさい黙れ。逆にここまで綺麗でい続けられるのは昔の思い出があるからだ。

疲れてはいるものの大学生活はとても楽しいものだ。

友達だって沢山できた。自分の好きな分野を勉強出来るのは高校よりも範囲が広がってとても充実してる。

恋に夢は見るけど、今はこっちの生活も楽しい。

明日は友達とサークル見学に行く予定だ。

疲れている暇なんてない。自分は今を精一杯生きていくだけだ。

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