二話 ※ ページ2
たまに昔の夢を見る。
7歳の頃、人生初めて告白をした。
近所に住む二つ年下の女の子。
『僕のお嫁さんになってください!』
幼いながら、精一杯勇気を振り絞った。
しかし返事はもらえなかった。
彼女はこれから引越しでこの地を離れなければいけない。
人生初めての告白と共に失恋した。
ショックで仕方がなかった。
それからのことはあまりよく覚えてない。
彼女が何を言っていたのか、その後俺は何をしたのか。
覚えているのは失恋したことだけ。
ということだ。
もう今では彼女の顔や名前すら覚えない。
誰にでもある子供の頃の恋愛ごっこ。
そんな変哲のない記憶をたまに夢に見て、思い出さされる。
まるで忘れないようにと自分に言い聞かせるように。
今年で21、来年には就活も控えている。
研究、サークルに忙しい俺は色事にうつつを抜かされて溜まるか。
女なんて誰だって変わらない、誰も信用しない。
一人の女に振り回されるのは幼い日の自分が最初で最後だ。
そんな日は一生こない。
96人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
飴(プロフ) - 終わりが急wwその続きもきになる (2020年4月10日 11時) (レス) id: ea7e86981b (このIDを非表示/違反報告)
凪 - とっても面白いです! (2020年2月3日 21時) (レス) id: b575dccd32 (このIDを非表示/違反報告)
夏蜜柑 - とてもおもしろいです。続き待ってます! (2019年12月18日 21時) (レス) id: 1f2db930a1 (このIDを非表示/違反報告)
めぃ(プロフ) - 面白いです! 頑張ってください! (2019年12月3日 18時) (レス) id: c8a1884f09 (このIDを非表示/違反報告)
零 - とても面白いです!更新頑張ってください! (2019年11月24日 16時) (レス) id: 1fd7ff5cc4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月見 | 作成日時:2019年11月14日 15時