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思わずその場で踵を返して、僕は走り出す。
…っ、嫌だ。
嫌だ！
あんなの、あんなの燐音くんじゃない…！
あの時…路地裏で座り込んでた燐音くんじゃ…
食材を気恥しそうに持ってきてくれた燐音くんじゃ…
あの家で、Aくんの寝顔をみて幸せそうに笑ってた燐音くんじゃない…！
じわじわと視界が歪んでいくのをそのままに、僕はとある場所に走った。
伝えなきゃいけない。
今の燐音くんを止められるのはあの人しかいない。
だから僕は、"リハビリ室"と書かれた扉を蹴りあけた。
ニキ「Aくん…！」
『ニキ？どしたお前…こんなとこに』
そこにいたのは、義足をつけて汗だくのAくん。
…そういえば足を切断したんだっけ、なんて頭の隅で考えつつ、僕は叫んだ。
ニキ「っ、燐音くんが…燐音くんが…！」
『…燐音がどうした』
Aくんがリハビリのお兄さんに手を振って、僕と2人きりにしてくれる。
その優しさがなぜか辛くて、ぼろぼろと涙が零れてしまった。
ニキ「っ…Aくんっ…燐音くんを、燐音くんを止めて…！」
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金糸雀(プロフ) - やはりそうでしたか！嬉しかったもので記載読まずにコメ書いちゃいました😅 (2021年10月18日 22時) (
レス) id: aa2ec4448a (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 金糸雀さん» ご愛読頂きましてありがとうございました！記載の通り、引用をさせて頂きました！！気付いて下さって嬉しいです！ (2021年10月18日 22時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 俎板さん» ご愛読頂きましてありがとうございました！ (2021年10月18日 22時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2021年10月18日 22時) (レス) id: aa2ec4448a (このIDを非表示/違反報告)
俎板(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2021年10月18日 22時) (レス) @page19 id: 53028413f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年10月18日 17時
