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Aside
茨「A。少しいいですか？」
『…どうしたの？』
茨が疲弊したように話しかけてきた。
ここはとある宿。
元々は茨がホテルを手配してくれてたんだけど、青葉先輩と同じく助っ人に来てくれた教官が、この宿に変えたんだって。
まぁ、どうせ茨の事だし…
ホテルはコズプロの息がかかった使用人しかいないんだろうね。
だから教官が変えてくれたんだろうけど。
んで、多分だけど、今その事で茨と教官が言い合いしてたんじゃない？
茨が疲弊するのなんか、教官絡みか軍事施設での筋トレくらいでしょ。
明星「ガッキ〜、1人で大丈夫？」
『…大丈夫だよスバル。ありがとう』
茨「こちらに」
不安そうに俺を見るスバルたちに笑って手を振って、茨のあとを歩く。
古風な宿は、い草の匂いがして心地いい。
すーっと大きく息を吸い込めば、早っていた心臓が落ち着いた。
『それで？』
茨「いえ、あれからAとは1度も顔を合わせていませんでしたから。…どうかな、と」
誰も使ってない部屋に通されて、茨がそう言う。
ちょっと照れたみたいに目を瞑って。
…まったくさぁ、こういうとこあるから嫌いになりきれないんだよね。
『どうもこうもないよ。どうせ茨の事だし、調べあげてんでしょ？』
茨「まあ…それは」
『…ねぇ、茨』
なんです、と心地いい声が耳に入る。
リリリ…と鈴虫が鳴いた。
『茨はさ、なんでアイドルになったの？』
茨「これが1番近道だったからですよ。ただ、それだけですが。…A。あんたは、なんでアイドルになったんです」
茨がじっと俺を見てくる。
それになんとなく笑いかけて、また外を見た。
『……くだらない理由なんだ。俺がここに立っているのは。ただ泥水を啜るような戦場から、光のあたる場所で輝きたい。人を殺すような軍人だったとしても、輝いてみたい。ただ、それだけなんだ。…ほら、くだらないでしょ？』
茨みたいに、何かを成すためにってアイドルをしてるわけじゃない。
ただ、ぼんやりとした目的のために、俺はステージに立つ。
『…でも、走り出すその理由が例えどんなにくだらなくとも。俺は走り続けたい。だって…今の俺は、軍人じゃなくて、"アイドル"だからさ』
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さや - 了解です！ありがとうございます！ (2021年10月31日 9時) (
レス) id: 0ecd0e312f (このIDを非表示/違反報告)
魚 - さやさん» リクエストの件ですが、そんなにすぐには書けないと思います…大蛇が完結でき次第新作として出せるよう準備中ですので、お待ち頂ければと… (2021年10月31日 8時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
さや - 魚様Ra*bitsの小説は書けないのでしょうかそれと、少しの間更新されていなかったので心配しました〜！ (2021年10月30日 20時) (レス) id: 0ecd0e312f (このIDを非表示/違反報告)
鮭 - なるほど…茨ですか…同担拒否過激ツンデレ厄介オタクになること間違いありません(真顔) (2021年10月20日 18時) (レス) id: 65b465303e (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 鮭さん» 作者的には、茨が過激派限界オタクしてたらめちゃくちゃおもしろいな〜…と思いますね（真顔） (2021年10月20日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年9月26日 12時
