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次に出会った光は宗やった。
酷く歪で、すぐにその光は闇に変わってしまったけど。
最後に出会ったのは日和やった。
また闇に落ちた俺に手を差し伸べて、今度こそ光の元に連れ出してくれた。
もちろん、この3人以外にもたくさんの光があった。
凛月もそうやし、父さん母さんも、凪砂も茨もジュンも、薫も影片くんも。
決して多くはないけれど、皆が俺に向かって優しく手を差し伸べてくれて、今の俺がおる。
闇の中で独り蹲って心を殺しとった俺は、皆がおったから陽のあたる場所に出てこれた。
『…彼にも、そんな人たちがおるやろうか』
零「いるじゃろう。今の彼に、なんだかんだと寄り添ってくれる人たちが」
零が俺の手を握る。
…彼にも、こうして手を握ってくれる人がおるやろうか。
零「今の彼らは歪じゃとも。決して善とは言えぬよ。けれど、そんな歪であっても、彼らには切っても切れぬ絆があるはずじゃ」
『…せやね。俺たちみたいに？』
零「ふっ…そうだな」
くっくっく、と零が喉の奥で笑った。
ほんなら、俺は影から支えよう。
皆で歩いていく道が、せめて茨の道でないように。
零「さて、良い子はもう寝る時間じゃよ、A」
『うん。…あ、けどちょっと寄りたいとこがあんねん。それやったら寝る』
零「一緒に行くかえ？」
『…んや、1人で大丈夫』
お休み、と一つだけ頭を撫でてくれて、零が自室に戻っていく。
それを見送ってから、俺は星奏寮の庭に出た。
見上げれば、そこには満天の星空が広がっとって。
…都会でも夏の大三角って見えるんやね。
？「…A」
『…待っとったよ』
木の影から現れた赤毛に目線を向けて微笑む。
『久しぶりやね、燐音』
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魚(プロフ) - あめんぼさん» ご愛読頂きましてありがとうございました！ (2021年8月21日 17時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
あめんぼ(プロフ) - とても面白かったです。 (2021年8月20日 20時) (レス) id: 446f4af563 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 初坊さん» ご愛読頂きましてありがとうございました！そう言っていただけて嬉しいです！ (2021年8月19日 19時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
初坊(プロフ) - 完結、おめでとうございます！とても素敵な作品でいつも更新楽しみにしていました。この作品にであえて本当によかったです！ (2021年8月18日 19時) (レス) id: 8f51cef084 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - さばかんさん» ご愛読頂きましてありがとうございました！そう言っていただけて嬉しいですー！新作でもよろしくお願いします！ (2021年8月18日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年8月11日 12時
