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宗「え？」
『思わないよ、宗。綺麗で美しいものこそ手放すべきだ。陽の光の元でこそ、太陽光を浴びて輝くんだ』
じっと宗を見つめる。
初めて、宗の顔がはっきりと歪んだ。
宗「何が不満なのだね、フレイヤ。僕は君を護ると、そう言っているのだよ？何か不満ならば言ってくれたまえ。善処しよう」
『じゃあライブやろうよ』
宗「ノン、それは認可できないね」
『なんで』
…これじゃあ堂々巡りや。
宗もそれを薄々と感じとるのか、イライラしとるのが表に表れとった。
堂々巡りを始めて10分。
宗がようやく違う言葉を口にした。
宗「…っ…君とは一生相容れないようだね」
『………そうみたいだ』
苛立ちのもと俺は立ち上がる。
この空気に耐えられなくなったのが5割。
あともう5割は＿＿＿
宗「君にはッ！何故この美しさが分からないのだね！？」
その一言で、ついに分かってもうた。
宗が"見ていた"のは俺やない。
…"フレイヤ"やったんや、って。
『…分かりたくもないよ、そんなの』
じわじわと視界が歪んでいく。
拭ったら負けだと何故か思って、歪んでいくままにした。
宗「もういい。出ていきたまえ。いくら歳上だと言えども、御曹司と言えども、朔間零の親友と言えども。僕の価値観にそぐわないのならば要らないのだよ」
宗がしっしっと手で俺を追い払う仕草をした。
サファイアの瞳が溶け落ちて、頬をつたっていく。
ずっとどこかで分かっとった。
でも、見て見ぬふりをしとった。
だって理解してしもうたら…今度こそ、その安心感を失う気がしたから。
でも…これはもう、仕方がなかった。
理解せざるを得なかった。
俺がこの部屋を出ようと思ったもう5割は＿＿＿
『…期待してた俺が馬鹿やったわ』
＿＿＿深い悲しみからやった。
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魚(プロフ) - 永久さん» ありがとうございます！！はわわわわわっ…嬉しいです…！これからも頑張った更新しますので、よろしくお願いします！ (2021年6月28日 21時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
永久 - 続編ありがとうございます！そしていつも最高の作品をありがとうございます！最近ノスタルジアや崇拝も読ませていただき、ますます魚さんの作品が楽しみになりました！ (2021年6月26日 14時) (レス) id: 8eb18355f8 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - ねこまるさん» わぁ…！前作、前々作ともにありがとうございます！頑張って更新していきますね！ (2021年6月21日 12時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
ねこまる - 続編ー！嬉しいです！夢主君尊い…。崇拝もノスタルジアも読ませて頂いていました。どちらも私の好きな作品のひとつです! (2021年6月20日 14時) (レス) id: ccf2dbd148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年6月20日 12時
