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Prolog ページ2

「あーー早くお風呂入りたいぃ」



今日も今日とて部活。

昨日も部活。

明日も部活。

明後日も、その明日も、そのまた明日も。

1種のいじめか何かなのかなこれ。

なまじ剣道部なだけあって、汗はかくわ、防具は重いわ、足が棒のようだわ。

いつもならちょっとコンビニ寄って、新作アイスを堪能してから帰るんだけど。

いや、今日は流石に無理。



「そーだ!今日はちょっと近道してこー!」



そう思い立った私は、真っ直ぐ行く筈の路地を、右に曲がった。

その細い道を進んでいくと、小さなトンネルがある。

傍には小さな街頭が2つ。



「うーー…怖い。けど、お風呂の為なら……」



少し震える足に力を込め、1歩ずつ進んで行く。

半分を過ぎた時、ふわっと生温い風が頬を撫でた。

遠くに光が見える。



「…出口だ……!」



嬉しくなった私は、たたたっと走り出した。

けれど、外に出た私は、唖然として立ち止まった。



「此処………何処……?」



広がるのは何処かの街。

明らかに私の住んでいた田舎の街じゃない。

それに、私は夜に歩いていた筈だ。

それなのに…何故、太陽が沈む所が見えるのだろう。

怖くなった私は、もう一度来た道を引き返そうとした。



「!な、なんで…」



けれど、そこは壁。

触っても押しても何もない。

只の煉瓦造りの壁。

途方に暮れた私は、ただそこに突っ立っていた。

ぶぁっと涙が盛り上がってきて、慌ててゴシゴシと腕で拭う。



「ねぇ」

包帯と黒帽子(1)→←夢主ちゃん設定〜



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設定タグ:文スト , 太宰治 , 中原中也   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:コレット | 作成日時:2018年8月4日 20時

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