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それに、"生徒会の仕事あるから"って言った時の転校生の顔。
さっと血の気がなくなって、顔が強ばった。
表情豊かな人ってのも大変だねぇ…？
すーぐバレるじゃん。
そんなんじゃ社会で生きていけねぇぞ？
上司にバレたら一巻の終わりだからな？
真緒「んで？俺は何をすりゃいいわけ？」
『…あーー………掃除？』
真緒「はぁ？」
いやまあ、やるけど……と書類を整理しだした真緒を横目に、俺は生徒会長の椅子に体を沈ませた。
適当にそこら辺にあった書類を手に取って、その決裁をするフリをする。
その間に頭を全速力で回転させ始めた。
転校生に話をしたってことは、この後れーさま…朔間先輩に会うってことだ。
それでトリスタが特訓を初めて、その初日……
つまり数日後、Ra*bitsと紅月のドリフェスが開催される。
そこでスバルが決意して、色々動き始めるんだったよな。
原作通りにするなら、紅月が圧勝しなくちゃならない。
ってことは紅月に出演依頼を出して…それから、講堂の清掃アルバイトの募集と……あとは…
真緒「A」
はっと我に返る。
真緒が、俺の顔を心配そうに覗き込んでた。
『…どした？掃除終わった？』
真緒「いや、掃除はまだ。それよりか、俺はお前が心配なんだけど。…………眉間にすげぇ皺よってる。頭痛くなっちゃうぞ」
うりうり、と指で眉間を解されて、ようやく肩の力がゆっくりと抜けていった。
真緒に苦笑を向けて、目をつむる。
ゆっくりゆっくり息を吸って、吐いて。
頭の中でこんがらがった思考をゆっくり紐解いて、丁寧に並べて…
真緒「大丈夫か？随分と考え込んでたみたいだけど」
『ん、大丈夫。いやー……生徒会長代理って大変だな〜…色々考えてたら訳分からなくなっちゃった』
そっか、と笑って俺の頭を撫でてから掃除に戻った真緒を見つめながら、俺はまた思考の海に潜っていく。
……ごめんな、真緒。
心配してくれたのに、何も言えなくてごめんな。
言えないんだ、どうしても。
親友だと言ってくれるお前にも。
俺がお前の親友を奪っちゃった、だなんて、言えないんだ。
『…ごめんな』
真緒「ん？なんか言った？」
『や？腹減ったなーって』
真緒「だな！帰り、飯くいに行こうぜ！」
『お、いいねぇ』
だからせめて…………せめて、"海野A"を。
お前の親友を、騙らせて。
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魚(プロフ) - 如月さん» ありがとうございます！頑張っていきます！ (2021年2月8日 8時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
如月 - すごい面白くて、すごい続き気になります！更新頑張ってくださいっ！！ (2021年1月31日 13時) (レス) id: 3ac1cdcc4d (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - るるるーさん» コメントありがとうございます！そう言ってくださるのが何よりも励みになります…！引き続き応援お願いします！！ (2021年1月17日 20時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
るるるー - 続編おめでとうございます！！ほんとうに面白くて毎日読むのが楽しみです！頑張ってください！引き続き応援しています…！ (2021年1月17日 19時) (レス) id: 86f11f0343 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年1月16日 17時
