↓ ページ28
ふぅ、と息を着けば、少しだけ心臓が痛んだ。
……んん、最近痛むのが多いな。
ストレスとかで痛むことがあるって言うし………大丈夫かなぁ…
なんてぼんやり考えつつ泉のレッスンを続けていれば、レッスン室の扉が開いた。
？「…おいっす〜………誰…？」
入ってきたのは黒髪に紅い瞳をしたやつで。
…………あぁ…零の弟か。
泉「くまくんじゃん。どうしたわけぇ？」
？「あ〜……いや、セッちゃんと月ぴ〜がレッスンしてる〜って聞いたから……暇だし行こうかなぁ〜って……で、誰なの、この人」
じぃっと見つめられたから、微笑んでおいた。
『初めまして、瑞沢Aと申します。ティアマト…と言えば分かるでしょうか』
？「…………兄者の…」
ぽそっと呟かれた言葉は聞かなかったことにする。
歪められた顔もね。
？「…で、そのティアマトさんはどうしてここにいるの〜？そんでなんで月ぴ〜は膝枕されてるの？ずるいじゃん」
俺も〜、と擦り寄ってくる零の弟………凛月くんだったっけ？の頭を撫でてみる。
零よりも艶やかで少しだけしっかりとした髪に指を通せば、凛月くんが心地よさそうに笑った。
泉「Aはれおくんの親友だからねぇ〜…」
レオ「違うぞセナっ！」
いきなり起き上がったレオが俺に抱きついてくる。
まだ瞳はぽやぽやとしていて眠そう。
……寝ぼけてんのかこいつ。
レオ「Aはなぁ……確かにおれの親友だけど……おれの王なんだぞっ」
凛月「なにそれ〜…王さまの王さまってこと〜？分かりにくいじゃん、やめよ？みずちゃんはみずちゃんでいいじゃん」
なにそのみずちゃんって。
初対面で謎のあだ名をつけられた挙句、謎に甘えられてる俺って何？
ともかく、レオはファンから王さまって呼ばれてるんだっけ？
確かに区別付かないから面倒くさそう。
いやまあ、他人事だからどうでもいいんだけど。
勝手にしてくれ〜……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 322人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：魚
| 作成日時：2020年11月25日 12時
