【あんスタ】偶像崇拝Ⅲ (ページ20)

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レオが先生と一緒に病院へと運ばれて行った後、三毛縞くんはただ震える俺を抱きしめてくれた。

斑「…よく、頑張ったなあ…Aさん。いい子だ…よしよし」

抱きしめて、頭を撫でてくれて。

俺は思わず自分の手を見つめた。

レオの血に濡れた自分の手を。

……………何も出来なかった。

レオはあの時俺を助けてくれたのに、俺は助けられなかった。

それなのに、俺はレオの親友だ～なんて慢心してた。

ただの天狗だ。

友達1人助けられないのに、何が親友だ。

そんなの、友達でいる資格なんて…ない。

ぽろぽろと涙が零れた。

自分が情けなくて情けなくて、苦しかった。

三毛縞くんが強く抱きしめてくれて、俺は彼の腕の中で泣いた。

しがみついて泣きじゃくる俺の背を撫でてくれて、俺は更に泣いてしまった。

そのまま泣き疲れて寝てしまったらしくて、気づいた時には保健室のベッドで寝ていたた。

暗い保健室の中で、俺はまた眠った。

………もう、レオと関わっちゃ駄目だよな…なんて考えながら。