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思わずビクッと肩が跳ねた。
恐る恐る見れば、後ろに天祥院英智がたっている。
にっこりと、あの時のライブと同じように笑いながら。
途端、俺の心は憎悪一色で染まる。
『っ……なんで…俺が処刑されるから、他の人には手を出さないでって……そう言ったじゃないですか！』
そう、五奇人を守ると決意した後、俺は天祥院英智の元を訪れていた。
俺が処刑されるから、他の五奇人には手を出さないでくれって交渉をしに。
俺らがこうなった原因である彼に頭を下げるのは苦痛でしかなかったけど、それでも、彼らが守れるのなら我慢できた。
そして彼は頷いたんだ。
ちゃんと、この目で見た。
だから、俺が処刑される日にちを秘密裏に決定して、それまで色々根回しをしてくれるはずだった。
なのに＿＿＿
『なんで…っ…！』
英智「さっきも言っただろう？君が弱いからだよって。それに今回のドリフェスには僕は関わっていないよ」
意味が分からなかった。
後半の話なんて、一切頭に入らないほどに、俺は混乱している。
流れる涙をそのままに、俺は天祥院英智を見詰め続けた。
彼の細い指が伸びて、俺の頬を撫でる。
その指先には雫が乗っていて、ステージから漏れる光に当たってキラキラ光っていた。
英智「君は弱い。君は自分を犠牲にする事で全てが丸く収まると思っているけれど、本当にそうかな？
自分1人が傷つけば、他の人は傷つかないとでも？君は優しい。けれどその優しさが、弱さなんだよ」
頭が真っ白になる。
俺が、他人を思ってしてきた事が弱さだと…？
それが強みだと思ってた俺は、間違ってた？
人を守る事で自分も強くなれると思ってた俺は馬鹿だった…？
英智「それにね、君はまだ覚悟が出来てないんだよ。傷つく覚悟が。
口先では傷つく覚悟を決めただのなんだのと言うけれど、結局は自らが傷つくのが怖いんだ。違うと言いきれるかい？」
天祥院英智が少しずつ近付いてくる。
もうその距離はゼロに近く、彼の唇は俺の耳元にあった。
英智「けれどね、A。僕なら君を救ってあげられるよ。君がこちら側に来るのなら、君を救ってあげよう。どう？いい話だと思わないかな？」
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リザ - 回答ありがとうございました。完結まで楽しみにしてます！ (2020年11月19日 12時) (
レス) id: 34ee890aff (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - リザさん» 質問ありがとうございます〜！ここではあれなので、本編のほうで回答させていただきますね！ (2020年11月19日 11時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
リザ - 質問何ですが、落ちとかありますか？ (2020年11月19日 11時) (レス) id: 957f187fe2 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - リザさん» ありがとうございます！ (2020年11月18日 12時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
リザ - 続編おめでとうございます！これからも頑張ってください＼(^_^)／ (2020年11月18日 8時) (レス) id: 379886a56b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2020年11月18日 7時
