革命の主役は我々だ！【番外編】 (ページ21)

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Aが行きそうな場所。

城下町の食品店街。

森。

もしかしたら攫われたかも。

そう思って路地裏も走った。

廃屋も、廃墟も。

全部探した。

でも、どこにもおらんくて、辿り着いた場所は小さな河川敷。

我々国を流れる唯一の川。

そこに、ひとつの影があった。

誰かが倒れとる。

それが、俺にはわかった。

os「ぁ……っ……Aっ！！」

慌てて駆け寄って抱き起こした。

Aさんはぼろぼろで、辛うじて息をしとる感じや。

このままやと死ぬ。

ここは要塞から遠いけど、走っていけば…なんとか…！

…なるって、信じたい。

俺はAさんを抱き上げて走り出した。

『……ああ…よか…っ…た…』

腕の中でAさんが呟いた。

殴られて腫れあがった顔で、ゆっくりと微笑む。

『最期…に……あなたに…あえた……』

os「っ…！最期なんて言うな！今…今治してくれる人のとこに＿＿＿」

『おす…ま…んさん…』

小さく、小さく呟くから、思わず口を噤んだ。

足を止める。

Aさんは、俺の頬に手を這わせて、ふっと微笑んだ。

『…さよ…なら、愛しい…人』

ゆっくりと、Aさんの瞳が閉じられていく。

『……ありがとう……私の…………太陽…』

ぱたんっと瞼が閉じた。

Aの瞳に映った最期の景色は、何だったんだろう。

俺やろうか。

太陽やろうか。