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や、でもさ?
愛の結晶なんやで?
この間大先生に教えて貰ったんよ。
ut《いいか、ゾムさん。子供って言うのはな?2人の愛の結晶やねん》
って。
そんなん欲しいやん!
せやからさ、飯終わったあとに子供欲しいって言ったらこのザマやで。
酷ない?
わかるで、身重になって任務出来んくなるの嫌やっていうのもさ。
zm「…っ…好きな人との子供は欲しいやろ!」
『んなもん私やって欲しいわ!でも!私にはゾムがおればそれでええんやもん…!!』
はっと我に返った。
ふと前を見れば、顔を真っ赤にして俯いとるA。
耳まで真っ赤に染め上げて、小さく震えとった。
Aは、2人の時はめいっぱい甘えてくれるけど、第三者がいる所ではこういう事言ったりせえへん。
意外と恥ずかしがり屋やからな。
だから、そんなAがこうやって大声で言うってこと自体が珍しくて。
その一言が本音なんやってわかって。
俺は思わず目をみはった。
zm「な…な…」
kn「うわぁ!お前よぉ言ったなぁ!!」
ut「Aちゃんごっつ格好ええやん!」
人垣から幹部が出てきて、Aを囲んだ。
恥ずかしそうに顔を手で覆って、幹部に絡まれとる。
それが…なんか腹たった。
Aのああいう顔を見てええのは俺だけやぞ。
zm「うるっさいわ!退いてや!」
人混みをかき分けてAを抱えあげる。
そのまま、大先生の背中を足がかりにして飛び上がって、人垣を越えた。
後ろから声が聞こえてくるけど、完全無視。
ぱぱっと走って、自室__というかAとの部屋になった__に駆け込む。
『お………おろしてぇや…』
片腕でAを抱えたまま、後ろ手で部屋の鍵をしめる。
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作者名:魚 | 作成日時:2020年2月16日 18時