総統閣下と氷の女【gr】 (ページ17)

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tn「あ"！どこ行ってたん！？」

gr「置き手紙残しただろう？エーミールの村に行ってた」

要塞に帰ってきた瞬間トン氏に怒られた。

なんでだ？

だってメモ残したじゃないか。

em「今回は火急だったので…すみません。けれど、おかげで水不足解消されそうですよ」

gr「そうだゾ！」

今回ばかりは怒られる筋合いない！

俺はふんぞり返った。

トン氏がそんな俺を見て深く溜息をついてた。

ぬ？

tn「あ、腕の氷無くなったんか！良かったなぁ！」

トン氏が嬉しそうにAの頭を撫でた。

Aも心地よさそうに目を細めて微笑んでる。

……………………面白くない。

俺はAを引き寄せてトン氏の目の前で首筋に噛み付いた。

あの日、ベッドの上でしたように深く噛み付く。

『ぁっ………っ…』

Aから漏れる小さな声が俺のナニかのスイッチを入れる。

満足して口を離し、顔をあげると顔を真っ赤にしたトン氏とエーミールがいた。

思わず笑みが零れる。

gr「Aは俺の所有物だ。トン氏だろうと許さないゾ」

tn「っ…………そういうの部屋でやれや！てかワイには奥さんおるからするわけないやろ！」

む、確かにトン氏には奥方がいたな。
忘れてた。

Aは腰がぬけたらしく、ぺたんっと座り込んでしまった。

そんなAを抱えてすたすたと部屋に戻る。

gr「あ、エーミール。トン氏に事の報告を頼んだ」

em「ええ！？私ですか！？」

gr「お前が1番報告しやすいだろ」

エーミールの返事など聞かずに歩き出す。

恥ずかしそうに腕の中で縮こまるAが愛おしくて、俺は口付けた。

きっと俺らの関係は変わらない。

けれど、どこか愛おしくて、狂気的なこの関係は居心地が良くて、変えたくないと考えてしまう。

だから、このままでいい。