（9） ページ14
grside
………あいつ書類出し忘れてるな。
それにしても…水不足か…
確かにここ数十年水が不足気味らしい。
俺らがこの国を作るより前かららしいからな……θ国になにか理由でもあるのか？
そんなことを考えていた。
エーミールが出ていった後、しばらくは普通だった。
けれど、突然Aが右腕を押さえて苦しみ出した。
何度か連続して氷が爆ぜ、突き刺さるように生えていた氷柱が1本取れて落ちる。
そこには隙間が出来ていて、中から凍てつく空気が漏れだしてくる。
Aの顔が絶望に染まった。
『っ……………！』
俺の腕の中から逃げようとするAを、必死になって抑えた。
逃げるのか…？
逃げないって言ったじゃないか。
そう思って。
だんだんと冷えていく空気は、俺が吐き出す息さえ白く凍らせていく。
『は…離せ！グルッペンまで凍る…！手を離せ！！！』
いつもは静かなAの怒号に驚いた俺は、思わず手を離してしまった。
Aはあの日のように窓から飛び出して行った。
gr「A…っ………？」
マタ、逃ゲルノカ…？
俺の瞳から光が消えていくのがわかる。
けれど、全て消える前に誰かが入ってきたのでなんとか正気が保てた。
入ってきたのはエーミールで、心底焦っている。
em「か、彼女は…！？」
gr「…Aなら今出ていった」
エーミールはぐっと唇を噛み締めていた。
語りだしたのは、Aが言っていたあの伝承の句の真実。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「軍パロ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コレット(プロフ) - カラさん» あざっす！ (2020年2月9日 7時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
カラ - コレットさんの作品面白くて大好きです！これからも頑張ってください。 (2020年2月8日 21時) (レス) id: 4407d2bed4 (このIDを非表示/違反報告)
コレット(プロフ) - ロアさん» ありがとうございます！ (2020年2月6日 8時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 言葉に出来ないくらい好き……(/ω＼)ｷｬｰ (2020年2月5日 21時) (レス) id: 148e7f1d83 (このIDを非表示/違反報告)
コレット(プロフ) - 歩葉さん» でしょ！書いててめっちゃ楽しかったっすからね (2020年2月4日 20時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コレット
| 作成日時：2020年2月4日 15時
