常連さんは幹部でした【os】

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Aside



《ごめん、明日行けそうにないわ》



昨日オスマンさんに言われた言葉を反芻する。

なんだか忙しいみたい。

ほとんど毎日のように来てくださってたから、この朝の時間に1人っていうのが不思議な感じ。

…………寂しいなぁ

…次はいつ来てくれるんだろ…



『…！！』



ばっと赤くなった頬を押さえた。

え？



『私………オスマンさんが好きだ…』



自覚したら最後。

そう信じて生きてきた私は、自分にちょっと絶望した。

恋って楽しいよね。

好きな人がいるだけで、それだけで人生が豊かになる。

でも、甘いだけじゃないのが恋でさ？

なんとなくふわふわと浮いてる、無自覚さが恋のいい所で。

好きだ！って気付いてしまったら、



「あの子と仲良く話してる。どうして？私には？」

「…好きなのに…どうして届かないの？」

「付き合いたい…あの人の1番傍にいたい。だから、その傍にいる人を消さなきゃ」



って、そんな醜い感情が付きまとうのは必須で、それが嫌だから恋はしないって決めてたのに。

うーーっ…

恋は楽しいけど…怖いな…

ショーウィンドウに頬をくっつけて頭を預けた。

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