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なんとなく緊張しながら医務室の扉を押して入る。
中には誰もいなくて、とりあえず目の前にある丸椅子に座ってみた。
薬品の匂いが鼻をつく。
sn「ごめんね〜ちょっと奥で作業して＿＿」
手を拭きながら奥から現れたのは、顔の前に"神"と書かれた布を垂らしている人だった。
知らない人なはずなのに、どこか既視感を覚えた。
ああ、彼の髪色がしんぺいさんに似ているんだ。
sn「Aちゃん……だよね…？」
『……へ？』
名前を呼ばれて思わず顔を上げた。
彼が目の前にある布を取った。
そこから現れたのは、ずっとずっと会いたいと思ってた人。
心の中で師匠と仰いでいた人。
この人に話したい事が沢山ある。
『し……しんぺい…さん…！』
sn「やっぱり！」
しんぺいさんはAを抱き上げてくるくる回った。
Aも嬉しくなって、ぎゅーっと抱きつく。
sn「大きなったなぁ！元気にしとった？」
『たった5年ですよ？そんな大きくなりません！私は元気！しんぺいさんも元気そうでよかったわ』
火傷を治療してもらいながら、この5年間の話をしてくれた。
しんぺいさんは革命に参加したあと、この国の医療最高責任者になったらしい。
この国の幹部の人達は優しくて居心地のいい場所だと教えてくれた。
逆にAは、村の人達の話をした。
盗賊の話をして、謝った。
『……救えなくて、ごめんなさい』
頭を下げると、しんぺいさんに頭を撫でられた。
sn「医療っていうのは、必ずしも人の命を救うことが出来るわけやない。救える確率が上がるだけの行為や。Aちゃんのせいで亡くなったわけやないよ」
この戦争が終わったら、一緒にお墓参りに行こう。
そういって微笑んでくれたので、あの時からの後悔は涙となってゆっくりと溶けていった。
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コレット(プロフ) - みどりさん» うあー…ありがとうございます！え…めっちゃ嬉しいです！ (2020年2月14日 8時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
みどり - いや、、、プロかあ(語彙力)鬱先生が簡単に一途にならんとこも好こやわ、やば、すご (2020年2月14日 7時) (レス) id: ae6be26781 (このIDを非表示/違反報告)
コレット(プロフ) - 小豆さん» はぅぁぁぁ…！ありがとうございます！プロじゃないけど頑張ります！ (2020年1月16日 19時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 新作おめでとうございます！プロですね！（？）頑張ってください！ (2020年1月16日 18時) (レス) id: ed27267b4a (このIDを非表示/違反報告)
コレット(プロフ) - あめさんさん» まじですまじです！寧ろ毎作でコメント頂いてて、めっちゃ嬉しいのでもっとがんがん送り付けちゃって下さい！ (2020年1月14日 21時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コレット
| 作成日時：2020年1月14日 18時
