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コツンコツンと高いヒールを鳴らして、淡い白のドレスを持ち上げながら馬車から降りてくる。
何時もは無造作に後ろで括られていた暗い茶色の猫毛が、今は綺麗に装飾品が施されて陽の光を浴びてきらきらと光っている。
何時もは楽しそうに輝いていた黄色の瞳は、今やその光を失っている。
何時もは豊かな表情など、もはや見るかげもなく消え失せた。
『エスコートなどいりませぬ。我が君がいらっしゃるゆえ』
そういって無表情のままδ国王の腕に、その華奢な腕を絡ませる。
その光景をみた幹部は絶望の色を浮かべた。
ゾムは何も言わずに持ち場からふらりと立ち上がると、また部屋に閉じこもった。
その後も極普通に外交が始まった。
王妃として紹介されたAを見て、グルッペンは驚いたように眉をあげた後、悲しそうに目を細めたが何も無かったように振舞っていた。
「さて、ここからが本題なのだが」
gr「やはりそうだったか。どうでもいい内容ばかりで飽き飽きしていた所だからな」
煽るようにそう言ったグルッペンに、国王は青筋を立てる。
掴みかかりそうになる国王を、Aがやんわりと止めた。
『我が君、我が愛する背の君。怒りをお鎮めになって？その秀麗な御顔が歪んでおしまいになってよ』
「……寛大な妃に感謝するのだな！」
グルッペン以下、この場にいる幹部やこの会話をインカムで聞いていた幹部は顔を引き攣らせた。
Aの口調が正反対で気持ち悪い。
「宣戦布告だ、我々国よ。あの時の屈辱、晴らさせてもらう」
にやりと笑って、δ国の国王は帰っていった。
Aもひやりとした視線を残してそれに続いて帰っていった。
後に残されたのは、ただ怒りに満ちる幹部だけだった。
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魚(プロフ) - 宇タさん» わわ〜ありがとうございます！ (2021年9月22日 15時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
宇タ(プロフ) - 泣きそうです。というか泣きました。好きです。 (2021年9月21日 23時) (レス) @page33 id: 03f7136296 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - Ｔさん» コメントありがとうございます！申し訳ありません、作者はただいまd!から離れておりまして…思い出せそうにありません…本当に申し訳ありません (2021年2月19日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
Ｔ - emさんのボマーってハンハンネタだったりしますか？ (2021年2月19日 13時) (レス) id: 7059f04c94 (このIDを非表示/違反報告)
コレット(プロフ) - myona859さん» やー…ごめんなさい。私その作品読んでなくて……他作品からお借りしました… (2020年1月28日 5時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コレット
| 作成日時：2020年1月5日 19時
