He is a danger to society.【文豪ストレイドッグス】≪男主≫

闇光 ページ19

『ただ、予言しよう。



そこの資料、勝手に読まさせてもらったけど泉家の娘＿＿＿
泉鏡花とやら。彼女はきっと光側につくね。』

「資料を見てしまいましたか。
しかし、彼女は六か月で３５人殺めているので？」

『六か月で３５人…少ないけれど、この国だと死刑だね。
だけど、そんな奴でも光側につける例外があるよね。』

「探偵社…ですか。」


森はそういって手に持っていたダーツの矢を投げた。
その矢は大きく的を外れ木の棚に勢いよく刺さる。


『ダーツが下手くそなのは相変わらずかい。』
「どうやらあまり合わないようでしてね。」



ウィリアムは机にある矢を手に取るとふっと投げた。
その矢は綺麗な弧を描き的の中心にあたる。

『太宰くん。紛れもない例外だろう。
彼は一週で３５人殺すような人間じゃないか。』


「あれは安吾君がいたおかげだろう。」

『あと君が恐れた結果ね。』

ウィリアムがそういうと森は黙ってしまう。
実際の本心を知られてしまい、一瞬でも焦ったのであろう。




『彼はまあ幸運ってこともあるけど、きっと彼女も幸運な人間の方さ。
闇にいるのにそんな手を染めていなくて。』

そういってウィリアムは座っていたソファから立ち上がる。






「どうされました？」

『気が変わった。
探偵社に行くよ。またしばらくは。』

「そうですか。残念です。」


そういって森はウィリアムの方を見るともうすでに彼はいなくなっていた。



「貴方にはやはり勝てないですね。」
「リンタロウ。」


「そうしたんだい？エリスちゃん。」

「これ、さっきの人から渡された。」


エリスはそういうと森に一通の手紙を渡す。
「っこれは…」





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