オーロラグラス-sha ページ1
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彼が撮影中、私は静かにスマホを眺めて彼を待つ。別室から聞こえてくる楽し気な声をBGMに、音を立てないように、息を潜めるように。この時間がたまらなく好きだ。いつ終わるかな、なんて気にならない。楽しそうに仲間たちとゲームをして、お喋りをして、終わったら文句を言いながらも、内心楽しかったって顔に出ちゃって。素直な彼のそんな一面を見せてくれるから、好き。
自分の息遣いだけが聞こえる室内に、無機質なインターホンが鳴り響き、スマホを触っていた手が止まる。そういえば、一緒に新しいグラスを選んで注文したんだった。彼もきっとそれが届いたと気付いているだろうけれど、手を止めることが出来るゲームだったっけ。ソファーから立ち上がり、音を立てないように彼の居る部屋の扉を開けば、一瞬だけこちらを振り向いた。「受け取って」と彼の瞳から伝わってきたので、玄関へと急ぐ。
音が入らないように注意しながら、玄関の扉を開け、配達員からペンを受け取って、サインをして荷物を受け取り、またソファーへと戻る。机の上に置いた段ボールは、彼が撮影を終えたら一緒に開けるとしよう。
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「A」
「ん、あれ、シャオちゃん」
「間抜け面しとったで」
「うるさ」
スマホを膝の上に落として、いつの間にか眠ってしまっていた私を、頬を突いて起こした彼は、失礼な発言をして笑っている。ケラケラと笑った彼は、私の隣に腰かけたかと思えば、膝の上に落ちている私のスマホを手に取って、自分の頭を膝に乗せて寝転んだ。
「つっかれたぁ……」
「お疲れ様。でもおもろかったんやろ？」
「……んー、まあ、そやな」
「お、今日は素直なんや」
「はぁー？いつも素直なんですけど」
心外そうに顔を歪める彼の頭を撫でて、目に入ってしまいそうな髪をそっと払う。唇を尖らせて、ほんの少し頬を染める彼に、緩んでいく私の頬。膝枕をしているのに、私から触れたらすぐに照れるんだから。
「はいはい」
「ふん……あ、そや。荷物ありがとう。なんやった？」
「グラスやと思う。割れ物注意って貼ってるし」
「あ、まだ見てへんのや」
「一緒に開けようと思って」という私の言葉を聞いて、目を細めた彼が起き上がり、軽く唇に触れる。すぐに離れた彼は机の上の段ボールに手を伸ばして、乱暴にテープを破って箱を開いた。緩衝材代わりのくしゃくしゃに丸められた紙を、机に放りだして、丁寧に箱詰めされたグラスを取り出し、手首を回して眺める。
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しゃち(く)(プロフ) - じばくとっこうたいさん» ありがとうございます😭いくつかストックはあるので、また出没させていただきます！笑 お付き合いありがとうございました！ (2022年10月11日 16時) (
レス) id: 2310bd35ff (このIDを非表示/違反報告)
じばくとっこうたい(プロフ) - 完結おめでとうございます！いつも更新楽しみにしていました。またしゃちさんが出没するのをお待ちしております💕 (2022年10月10日 22時) (レス) @page50 id: 8209a7a990 (このIDを非表示/違反報告)
限界オタク(プロフ) - 無理です好きです😵💫😵💫尊いです( ;ᯅ; )ありがとうございます😇愛してます🫶🫶 (2022年8月30日 2時) (レス) @page37 id: b13d58c823 (このIDを非表示/違反報告)
しゃち(く)(プロフ) - 抹茶ちよこさん» ありがとうございます🥲💖甘くなっているか不安な話も多々あるので安心しました😭これからも頑張ります！ (2022年8月12日 14時) (レス) id: a7bca30866 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ちよこ(プロフ) - コメント失礼致します。しゃちさんの甘いお話は本当に胸がほっこりして、幸せな気分になります。いつも素敵なお話をありがとうございます。 (2022年8月12日 11時) (レス) id: 68848dd40a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃち(く) | 作成日時：2022年8月8日 22時
