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俳優 ページ5

アンジ視点
テレビをつけると、最近流行っているドラマがついていた。
話はただのラブロマンス。
だけど、俺は見る気が起きなくて、リモコンを手に取って番組を変えた。

「あれ、さっきの見ないの?」

ソファーに座っていた俺を後ろからぎゅっと抱きしめてくるヒヨリ。

「うん。」

「なんで?好きじゃないの?」

こてっと首を傾げる。
相変わらず可愛いな、おい。

「なんでわざわざ、彼女と他のヤツのいちゃいちゃなんぞ見なきゃいけねーんだよ。」

俺がそう言うと、俺の彼女はあははっと笑った。



このヒヨリという男は、結構有名な俳優である。
なんというか、ただただ顔がよすぎるのだ。
だから色んな恋愛ドラマの主人公に抜擢される。

「今回もキスシーンとかあんの?」

「ん?あるよ?」

仕事を引き受けるたび、他のヤツとキスして帰ってくるこいつをどうにかしてほしい。
俺はイライラしてきて、無造作に彼の唇に俺のを合わせた。


「んッ!?んふッ……ぅ」


その甘い声とか熱い吐息とか、ヒヨリは全部意図して出しているのだろうか。
そのくらい、それは俺の理性を揺るがした。

「ふ……ッく……」

キスした後も唇に熱が残ってる。


「あんま、他のヤツとキスすんなよ。」


そう言った瞬間、急に恥ずかしさがこみ上げてきた。

俺、ヒヨリに対して何言ってんだよ。
相手は俳優だぞ?

彼女の仕事に対して不満持つとか……
彼氏としてどうだよ。

俺はどこかに逃げ出したくなった。

「あー、うん、俺トイレ行く!!」

ドタバタとトイレに駆け込む。

やべー、絶対ヒヨリに変な目で見られた。




「嫉妬、してくれたよね……」


彼の引き受ける仕事に恋愛ものが多かったのが
全部ヒヨリの悪巧みだなんて、誰が知るか。

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はいどれんじあ(プロフ) - 瑠璃-るり-さん» ありがとうございます。頑張ってネタ探してきますw (2022年11月18日 20時) (レス) id: 428a11731d (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃-るり-(プロフ) - え…、あ、、最高だぁッ…、お気に入り&評価失礼しますッ (2022年11月18日 7時) (レス) @page2 id: dd974ea994 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はいどれんじあ | 作成日時:2022年11月17日 19時

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