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in 秀徳 ページ7

「え。なんでAセンパイまでいるんスか?」


ぽかーんとする和成。





「緑間の家に泊まっていたのだよ。」


「真似をしないでください、A先輩。」


心底嫌そうな顔をされた。解せぬ。




「2人とも、いつの間にそんな仲にっ!!?」


開いた口が塞がらない、というような顔からハッとして声を上げる。



「勉強を教わっていただけなのだよ!!」


眼鏡をクイッと上げながら反論する光景は、なかなか面白い。

和成は腹を抱えて爆笑していた。



「で?これは和成が漕ぐの?」

そういって俺が指さしたのは、チャリアカー。



「そうです。」


「ほ〜、これで俺と真太郎を送ってくれるわけだ。」


「ちょ、真ちゃん!?センパイも!オレ2人とか無理ですから!」




そんな事を言っている。が、無視する。


やったーと言いながら片足をかけた。



そんな様子を見て


「真ちゃん!ジャンケンだろ!」


と言ってジャンケンを始めた。いや、普通に真太郎が勝つっしょ。




「あーーー!また負けた!!」


「フンッ俺は人事を尽くして知るからなのだよ。」





案の定、慎太郎が勝つ。


「もー、たまには俺も後ろに乗りてぇ〜。」



肩を落としながらもしっかりと自転車を漕ぎはじめた。




「いやぁ快適だなぁ真太郎。」


「そうですね。」


「オレはキツいっすけどね!!!」




真太郎はケロ助を片手に、おしるこを飲んでいた。


つめた〜い、なのだよ。いや、知るか。



信号ごとにジャンケンするも、尽く負ける和成。



センパイに漕がせる訳にはいかないですから!という声を無視して、最後のジャンケンに参加した。



「あ、勝った。」「勝ちましたね。」


「またオレかよ〜」



今日は俺のせいで2人を運んでるんだもんなぁ。


たまには優しくしてやるか。




「いいよ、俺漕ぐわ。」


「えっ!?は!?いいっすよ!オレ漕ぐんで!」



和成を後に乗せて(別にぶち込んでなんかない)漕ぎ始めた。



「っは〜〜〜これ意外とキツいんだなぁ」



いい筋トレになりそうだ。


あ、前方に蜂蜜色発見。





「みゃ〜〜〜じ〜〜〜!!」


「朝からうるせぇよ、轢くぞ!」



そんなみゃーじに、おはようと挨拶をして追い抜いた。

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作者名:舞音 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年3月21日 18時

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