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誠凛だった頃 ページ1

元々誠凛だった神田くんの、当時のお話。

(これだけ趣向が違います(´>؂∂`))


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「皆ぁ!スポドリ出来たよ!」





監督の鬼畜な練習の合間。

あちらこちらで倒れ込むようにして休憩している部員達。



俺が"悪魔"だってことを悟られないように、マネージャーの仕事をしながら練習している。


流石に練習してないと鈍るからね。





「A君!今皆の数値見てたのよ。だからA君もドリブルとシュートやってもらえるかしら?」


知ってるよ。だから外でスポドリ作ってたのにさ。



めんどくさ、と心の中で呟いてから、



「わかったよ、監督。」




体育館の隅に転がっていたボールを拾い、ダムダムと二三回突いて空気の入り具合を確認した。



それからわざと力を抜いて、ノロノロとドリブルをする。


これ、逆に難しいんだよなぁ。


ふらふらっとゴールの前に行き、普通にシュート。



奥のボードで跳ね返り、リングを揺らして、ボールはネットをくぐった。


可もなく不可もなく。




3Pは、1度外してから、2度目でゴール。



「……監督。俺、ダンクはできないよ?」



「わかってるわよ。お疲れ様!」




「相変わらず微妙なシュートするよなぁ。Aは。」


呆れたように笑う日向。




あくまでも俺は"バスケが好きな運動音痴"で居なければいけない。





誠凛(ここ)から、俺に合うバスケチームを探す。


見つかるまでの仮のチームだ。本性は晒せない。




そう、何度も意識した。





「俺の数値、前より上がってない?」


「うーん。変わらないわね。」


「そっか。」




なんでこんなに数値が低いのかしら、と相田が呟いた。



俺が隠してるからだよ。悪魔の眼(この目)で。



そんなことは知らない相田はハッとしてこっちを見た。



少し残念な顔をする。


「…バスケの練習に専念してくれてもいいのよ?マネの仕事で練習時間削られるでしょう?」




こういう時、イイコちゃんはなんと答えるだろう。



「ううん、いいんだ。マネの仕事楽しいし!何より、女の子にこんな力仕事任せられないよ。」


最後にニコッと笑えば、



「〜〜〜ッ!」


相田は顔を赤くした。




「そろそろ練習再開だよね?俺、タオルとスポドリ回収してくる!」



本当にめんどくさい。マネの仕事も、相田も。

*→



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設定タグ:黒子のバスケ , 男主 , 誠凛
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作者名:舞音 | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年3月21日 18時

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