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春千夜を真っ直ぐに見て覚悟を決める。
『ぐぅ…、好き、好き、です、春千夜が好き』
｢どんだけ言いたくないんだよ。反社で人殺しのオレでも好きか？｣
『そこも含めて好きになっちゃってどうしていいか分かんないの！本当はもっと時間欲しいくらいなんだから』
｢時間与えたら逃げんだろ、離さねーよ｣
｢テメーらイチャつくなら他でやれ！オレは！仕事してんだよ！いつまで見せられてりゃいいんだ！？あぁ！？｣
この状況に耐えきれなくなったであろうココくんの怒号が広い部屋に響く。
｢九井うるせー｣
｢チッ、行くぞA｣
『うぇっ、どこに？』
｢ホテルにでも行くかァ？｣
｢三途、脳天ぶち抜かれたくなかったらAは大事にしろよ｣
｢冗談だろうがよ、そこら辺で飲んでくる｣
｢酔わせて襲ったら全身の骨折るからな｣
｢過保護過ぎンだろ…！｣
それからも一悶着二悶着あり再び痺れを切らしたココくんに怒られてしまって春千夜は私を連れて渋々部屋を出た。部屋を出る前の灰谷兄弟のにこにこした顔にイラつく。
2人きりになった廊下でどうしたものかと立ち尽くしていると不意に触れるだけのキスをされて心臓がドキリと飛び跳ねる。
｢カワイイ｣
『っ、いきなりは卑怯だよ！』
｢うっせー。ほら、手｣
差し出された手を取るのに躊躇っていると強引に掴まれる。しかも済ました顔してちゃっかり恋人繋ぎ。手汗をかきませんようにと祈るばかりだ。
連れられたのはオシャレなBARでカウンター席につく。春千夜の馴染みの店のようでマスターらしき人と軽く会話をしている、アウェーな気がして目が泳いでしまう。
｢何飲む？｣
『こういう所あんまり来たことないから春千夜のおすすめがいい』
｢っ、オレのおすすめな…。A酒弱そうだし子供舌っぽいからボッチ・ボールとかでいいんじゃねーの｣
『あんまりお酒詳しくなかった？聞いてごめん。私1人でボール遊びしてそうに見えるかな？』
｢ちげーわ、酒の名前だっつーの。オレの勧める酒飲みたがるAかわいくて動揺しただけだ｣
『春千夜って私の事になるとちょっとバカになるよね』
｢それだけ盲目なんだよ分かれや｣
2人分の酒が届く。春千夜の元に届けられたのはロックグラスで琥珀色が光っていて度数の強そうな酒なんだろうなと感じる。私の元にはジュースのような爽やかな明るい色のお酒。ん、と差し出されたグラスに軽くグラスを当てて乾杯をする。
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カビキラー(プロフ) - コメント失礼します。今のままでいいと個人的には思っています。誰が言っているセリフなのか分かりやすいですし、スペースない方がじっくり読めるかな、と。 (2022年4月2日 3時) (
レス) @page30 id: edf3a1c316 (このIDを非表示/違反報告)
彩花(プロフ) - 初コメ失礼します。私的に今のままでも十分読みやすくて今のままでもいいんじゃないかなって思っています (2022年4月2日 3時) (レス) @page30 id: a7e87a74f5 (このIDを非表示/違反報告)
？？ - めっちゃ面白いですWW 更新楽しみにしてます (2022年3月28日 11時) (レス) @page23 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)
はす。(プロフ) - 面白すぎて一気に読んじゃいましたwwこれからも応援してます🥺頑張ってください‼︎ (2022年3月28日 9時) (レス) @page23 id: e6cd4d27b4 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - 反社ってバラしそうになってるwwwww頑張ってください！😊 (2022年3月27日 19時) (レス) @page23 id: 553232132b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かみさま | 作成日時：2022年3月19日 1時
