四話 ページ5
オリヴィエは完全に孤立していた。漏れ鍋に泊まれと言われても、お金なんて持っていない。一応手持ちは有るのだが、スーツの男が店で出していたお金を見るに、ダイアゴン横丁では全く違う通貨が使用されているらしかった。
オリヴィエが頭を抱えながらその辺に座り込むと、愛想の良さそうなおじさんが話しかけてきた。
「貴方ががオリヴィエ＝コニアテスさんかい？魔法省の人から話は聞いてるよ。さ、上に上がって」
歯が抜けていて胡桃のような顔立ちをした…バーテンだろうか？が言った。頭髪はやや寂しいので、結構な歳なのかもしれないとオリヴィエは思った。
バーテンはオリヴィエを連れて、洒落た階段を登った上の階に行った。真鍮の板に部屋番号が1からナンバリングされている。バーテンは「5」と書かれた部屋の前で立ち止まった。
「これがお客さんの部屋。荷物はもう部屋に上げてあるよ。じゃ、ごゆっくりどうぞ」
と告げて、バーテンは下へ降りていった。
オリヴィエは、部屋を見渡した。ベッドが一つと、
(ローラ様…まあ、準備の宜しいことで)
オリヴィエは静かに息を吐いた。ローラの準備の良さは見に染みてわかっているオリヴィエだが、矢張りこの手際の良さには毎度脱帽する。
と、オリヴィエがふと目に止めたのは文字の書いてある紙切れだった。そこには、見覚えのある自身の上司の筆跡でこう書いてあった。
『オリヴィエへ
潜入任務ご苦労なりけるわ。とりあえず必要な備品は揃えられたるそうね。一段落付きし折にわたしからも伝言を伝えける事にするわ。
通信手段については通信用の術式を使いたるのがベストなりけるわ。日が落つりし後に、他の者にバレることのなきよう、術式を使用する際は術を隠匿したるのがよろしけるわね。
差し当たっての問題は金銭なるわね。そうでしょう？その事なのだけれど、街中にありし「グリンゴッツ銀行」なる建物の227番金庫にあなた専用の資金が保管されているわ。あなたの為だけに用意したる物なのだから、ありがた〜く使いけるように。
それじゃあ、次の通信＿＿＿＿＿8月31日を楽しみにしているわよん♪
どこまでも準備のいい上司だ、と。オリヴィエはやれやれと頭を振った。
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まいちゃ(プロフ) - 木原さん» お褒め頂き光栄です！これからオリヴィエちゃんはゴリゴリに魔術と魔法の融合を進めていきますので乞うご期待！ (2021年7月28日 9時) (
レス) id: e81e15f2c5 (このIDを非表示/違反報告)
木原(プロフ) - これ…、とあるの魔術とハリーポッターの魔法が合成しそうな予感がするんですけど…それはそれで最高に有りと言うか…元気出たので夏休みの宿題やります！！ (2021年7月27日 13時) (レス) id: e0a3c260aa (このIDを非表示/違反報告)
まいちゃ(プロフ) - 木原さん» 閲覧、コメントありがとうございます！ゆっくりながらも更新していきますので、ごゆっくりお眠りください！ (2021年7月18日 10時) (レス) id: f47d31cac1 (このIDを非表示/違反報告)
木原(プロフ) - とあるとハリポタクロスの貴重な作品！！ それで良作！！ 続き待ちすぎて5時間しか寝れないです (2021年7月17日 17時) (レス) id: e0a3c260aa (このIDを非表示/違反報告)
まいちゃ(プロフ) - 東京都の上空に浮かぶ雲さん» コメントありがとうございます！最近全然更新出来てませんが、ちまちま頑張っていきます！ (2021年6月12日 16時) (レス) id: 852bfbde5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいちゃ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2020年9月5日 14時
