二話 ページ3
ローラは、眉をひそめて手紙に目を通す。そしてふう、と息を吐くと、
「『ホグワーツ魔法魔術学校』なるか…ダンブルドアの狸め、このようなことまでし始めるとはのう。…オリヴィエ。そなたに命じる」
オリヴィエが数回だけ見た事のある、普段のローラの印象とは違う神妙な面持ちで告げた。
「はい、ローラ様」
「このホグワーツ魔法魔術学校なる
オリヴィエは一瞬だけ言葉を詰まらせたが、頭を振って、
「…はい。了解致しました、ローラ様。謹んでお受けいたします」
と、目を伏せて了承の意を示した。オリヴィエは思う。ローラからの命令は一度だって背いてはいけないと、心に決めた事を思い出す。ならば従わなければ、筋が通らないというものだ。
「ならばオリヴィエ。今からこれらのものを買いに行きたるわよ。案内人は付けたるから、そなた一人で」
「…は、はい」
オリヴィエにとっては予想外の展開である。
ローラはオリヴィエに、手紙の2枚目を手渡した。そこには、魔法の杖(火の魔術専門なのか？)やら教科書(魔道書の事だろうか？)やらと、必要な物が羅列されていた。と、外で車のブレーキ音がした。オリヴィエが不思議に思って外の方へ向くと、深緑色の車が停まっていた。高級そうな一台の車だ。
「もう来たるか。魔法省の石猿共もかような時は仕事が早うなるのね。オリヴィエ、行きなさい。」
「わかりました。ローラ様も是非お元気で」
オリヴィエは回れ右して、聖ジョージ大聖堂の外へ歩き出す。日の指す外は、先刻よりも少々気温が高くなっていた。心なしか太陽の位置が少し高くなっている気もする。
「あなたがオリヴィエ＝コニアテスさんですね？魔法大臣じきじきの指示により、迎えに参りました。今からダイアゴン横丁へ向かいます」
魔法大臣？だいあごん横丁？オリヴィエには理解のできない単語が続いたが、とりあえず黙って指示を聞くことにしたオリヴィエは、後ろの座席に腰を下ろした。足をぶらぶらさせながら周りの街を見回す。まだ普通のロンドンの街並みだ。
十分ほど走行し、車が停止した。
車から下車したオリヴィエがスーツを着込んだ男に案内されて入ったのは、薄汚れた古いパブだった。普通に歩いていたら見つからないような、ひっそりとした佇まいだった。「漏れ鍋、という有名な店です」とスーツの男は言っていた。…買い物なのに、パブ？とオリヴィエは思った。店に入ってみると、とんがり帽子とローブを着たトンチキな格好の人々が屯していた。
「さあ、買い物に行きましょう」
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まいちゃ(プロフ) - 木原さん» お褒め頂き光栄です！これからオリヴィエちゃんはゴリゴリに魔術と魔法の融合を進めていきますので乞うご期待！ (2021年7月28日 9時) (
レス) id: e81e15f2c5 (このIDを非表示/違反報告)
木原(プロフ) - これ…、とあるの魔術とハリーポッターの魔法が合成しそうな予感がするんですけど…それはそれで最高に有りと言うか…元気出たので夏休みの宿題やります！！ (2021年7月27日 13時) (レス) id: e0a3c260aa (このIDを非表示/違反報告)
まいちゃ(プロフ) - 木原さん» 閲覧、コメントありがとうございます！ゆっくりながらも更新していきますので、ごゆっくりお眠りください！ (2021年7月18日 10時) (レス) id: f47d31cac1 (このIDを非表示/違反報告)
木原(プロフ) - とあるとハリポタクロスの貴重な作品！！ それで良作！！ 続き待ちすぎて5時間しか寝れないです (2021年7月17日 17時) (レス) id: e0a3c260aa (このIDを非表示/違反報告)
まいちゃ(プロフ) - 東京都の上空に浮かぶ雲さん» コメントありがとうございます！最近全然更新出来てませんが、ちまちま頑張っていきます！ (2021年6月12日 16時) (レス) id: 852bfbde5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まいちゃ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2020年9月5日 14時
