カタツバキの花を君に *Kei.I* (ページ14)

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「さすがバスケ部…」

「なんかボール軽かったしゴールも低いからね」

ゴールに吸い込まれていくボールはまるで生き物みたいだった。

画面にはデカデカとHIGH SCORE！！と書かれてめでたい音楽が流れている。

ゲーセンを後にしてお店をまわったりした。

昔からあるショッピングモールなので懐かしい！なんて言いながら歩き回っていた。

「…今日はありがとな」

「改めないでよ、誘ってくれてありがとう」

帰りの電車に揺られながら2人で話す。

部活のこととか、クラスのこととかたくさん話した。

それでもまだ少し話し足りないって感じだった。

まあ幼馴染なんだからまた会えばいい話なんだけどね。

「ね、再来週の土曜日暇？」

「再来週？特に予定は無いよ」

「総体、見に来て。」

そう言えば総体が近いって言ってたな…。

相変わらず予定がない私は二つ返事で返した。
千景もいるし1回くらいだいちゃんの試合見てみたいな。

そんなちょっと軽い気持ちだった。