自.傷.少.女【歌い手】

48:アカウント ページ49

．


『アカウント作るの手伝うよ?』

「…………お願いします！」


機械系全般がダメだったらしい。

やっぱりやらせるべきじゃなかったかな？


『傷害少女でいい?』

「……うん、もうそれで出しちゃったじゃん。」

『個人の意思を尊重した方がよかった?』

「お揃いでもいいや、仲良しみたいで。」


黙々とアカウントに必要な情報を打つ。


名前も打ち、新しくアカウントができた。

Twitterも一応登録しておき、あとは機材の説明だ。


アカウントを作った機種はパソコン

少し古いものはいえ、しっかり起動できたし新品に近かったしあげた。

有効活用だよ。押し付けなんかじゃないんだかんね！



『えっとね、まず必要最低限の物がこれ』

目の前に機材を置くと一瞬目が死んだ気がした。

いや、目を完全に逸らした。


「諦めていい?」

『諦めないで。というか接続私がやる?』

「……迷惑かけるけどお願いします。」


ここまで機械音痴なんて…。

いや、まず友達多かったしPCなんて触ったこと無かった？

私の方が異常?


あれ?(困惑)


「きっと私の方が異常だから安心して」

『え』

「顔に出てる」

『まじか』


感情は顔に現れやすいかなー。

無意識に呟く癖はあるけど。

まぁ

『これからよろしく。傷害少女さん?』

「こちらからも。自傷少女サン?」

ニッコリと微笑む威圧を少しかけて。

そしてまた笑って。


傷姉妹みたいな、ね。

自らを傷つける少女と

人を傷つける少女は

歌い手になり、新しく生活することになりました。

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