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「で、レビコンのAちゃん＿＿」
「ブラコンと呼んでくださいお願いします！」
「実の弟を好きになったりしないというから」
「義理の弟を好きになったりもしない！」
「では、義理の恋人を好きになるのかな」
「だから……え？ 義理で恋人ができるの？」
なんだそれ。
いや、恋人関係を義理と称するこのあとは、よく考えれば別に間違っていないような気がするが、でも、そうなると、実の恋人……？ というか、話、逸れ過ぎ……。
「本当に小さいねえ、この程度の軽口でおたおたと」
「軽くないじゃん、お前の言葉」
「今のはあなたを試したんだよ」
「なんで私試されてるの……っていうか、お前それって、まだ本気を出していないってことなの!?」
「本気を出すと変身するよ」
「変身!? うわ、すごい見たい！」
いや、見たいような見たくないような……。
相川は「ふう」と、思案顔した。
「そういうリアクションは大きいのに、人間は小さいんだねえ。でも、何か因果関係でもあるのかな。でもAちゃんがどんなに小さな人間でも、僕は見捨てたりはしないの。Aちゃんの人間の小ささに、ちゃんと、付き合ってあげる」
「微妙な物言いだよね、それも」
「どこまででも、付き合ってあげるよ。西の山から東の海まで、お望みとあらば地獄まで」
「……いやだから、そういう台詞を言えば、お前は格好いいかもしれないけどさ……」
「だから、Aちゃんの人間の小ささに関わること以外で、何か、困ったことはない？」
「………………」
こいつ、私のこと嫌いなんじゃないのか。
私は今、深刻ないじめに遭っているんじゃないか。
被害妄想であって欲しいけれど……。
「これといって、別にないかな……」
「欲しいものも困っていることもないんだね＿＿ふうん……」
「今度はどんな罵倒が私に浴びせられるのかな」
「器が大きくて素敵だね」
「無理矢理褒めてんじゃねえ！」
「素敵滅法だね、Aちゃん」
「だから無理や……え、何て？ 天魔覆滅？」
「素敵という言葉の強調形だよ。知らないの？」
「知らない……というか、そんな死語みたいな言葉を引っ張り出してきてまで私を褒めて、一体何を企んでいるんだよ、お前は」
しかも、言うことに欠いて器が大きいだなんて……今、人間が小さいという話をしていたところだというのに。
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名無し16825号(プロフ) - ありがとうございます！これからも楽しみに待たせていただきます！ (2020年3月28日 9時) (
レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
灰猫(プロフ) - 名無し16825号さんコメントありがとうございます！そう言っていただけてとても光栄です！この二人が付き合うかどうか等も今後の更新で分かりますので、ゆっくりですが今後も気長に更新を待っていただけると嬉しいです！ (2020年3月28日 5時) (レス) id: 06fe930ba8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し16825号(プロフ) - ところでこの二人付き合うんでしょうか？（（ (2020年3月27日 22時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
名無し16825号(プロフ) - すごく続きが気になります！面白かったです更新頑張ってください！ (2020年3月27日 22時) (レス) id: 8fbf982787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2020年3月26日 1時
