風柱、行方不明につき。【鬼滅の刃】

捜索卌壱 ページ41

「だからは？じゃねぇ。ぶっ殺すぞ」



「す、すみませんっ、」



意味がわからんことに頭がオーバーヒート。





頭の中グルグル。

怪我の痛みなんて忘れちゃう。








すると、立ち上がった風柱様にお姫様抱っこされた。



「えっ」




いきなりハードル高すぎん？？？
恥ずかしすぎて無理なんだが





「ああああの、自分で！！！歩けますっっ」



慌ててそう言った。
だってあたしの息が風柱様にかかってしまうほどに近い。


何が言いたいかっていうと、近い。





ドキドキして死んでしまいそう。

あたしの心臓の音うるさすぎて聞こえないか心配。風柱様の顔見れない。無理〜〜〜！！！














一人でジタバタしていると、今度は風柱様から口付けられた。









「はっ？？？！？！！は！？！？？？！？！」



急過ぎない？？？？ねえ？？？？
告知して？？？？


今からキスするからって言って？？？？






は？しか言えない人間が出来上がりました。

そうやってからかって、楽しいですか！？！？







いや、待て

からかってる………？？？？









「……あ、遊んでますね？？」





きっとこれ本気じゃなくて遊びなんじゃ？と。
人格疑うようなこと聞いてしまった。


でもそうじゃないと信じられなくて。


風柱様があたしにこんなこと。
夢なんじゃないの？？？







あたしがそう聞くと風柱様が












「俺も嫁以外にしねェよ」







そう言ってニヤッと笑った。


その顔が妖しくて見ていられなかった。





「……っ、」








眺めていればきっと鼻血ってものを出してしまいそうな気がして。








風柱様のこと追いかけてよかった。

ありがとうグーちゃん。




と言っても、グーちゃんはあたしを抱えている人なんだけれど。










上を見上げると、満月の出ていた空がいつの間にか明けていた。






こうしてあたしの風柱様を探す物語は終わっていく。







でもこれで完結じゃない。









これからはあたしと風柱様の物語になっていく。








それが楽しみすぎてニヤけてしまいそうだ。













そして、暁に照らされたあたし達はもう一度お互いを確かめるように、口付けをした_____。

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