風柱、行方不明につき。【鬼滅の刃】

捜索卌 ページ40

「俺が小さい頃からだ。だからテメェが隠に入った理由も俺以外だったらソイツを殺すつもりだった」





サラッと怖いこと言うなよ。

小さい頃だなんて。
風柱様に会ったことあっただろうか？





「小さい頃…」



考えてみるが全く思い出せない。
やっぱり別の人……









「テメェにクワガタ蹴っ飛ばされた時のことは忘れねぇ」


「あっ………」




その一言で察しました。なるほど。
あの時のジャリボーイは風柱様！？！？


というか、


「同い年？！？！？」





そこだよね。

同い年に見えないし。
背高すぎるし。







あのクワガタジャリボーイは同い年だと教えてくれたはず。

よく覚えてるなあ。罪悪感？？









「当たり前だろうが。……それよりもテメェの言葉……忘れてねぇだろうな？」


風柱様が眉を寄せて不機嫌そうに言ってきた。





「えっと、なんのこと…？」



あたしの言葉？
何か言ったっけ。


本当に思い出せない。




風柱様と話していてビックリする事だらけでもう細かいことはあまり覚えていない。
怪我も地味に痛いし。















「お前は誰にでも口付けすんのか」




「………あ……」








よくよく考えれば。

あたし、風柱様に、口付けした？






は？？？？？へ？？？？？

ん？？？？？？？？？？？？？？









「うわあああ！！！！し、知らなかったからあああ！！！！！」







思い出して一気に顔が熱くなった。



きっと今真っ赤だろう。








恥ずかしくて大声を出して紛らわせようとしたが無理だった。









グーちゃんが風柱様だなんて思わなかったから。

いや風柱様と口付け…したくなかった訳じゃなくて！！！








「嫁に行く人とするんだってなァ？」





口角を上げながら風柱様があたしの顔を覗くように見てきた。




う"っ、自分の言った言葉がこう返ってくるなんて思わなかったっっ………！！！





「そ、そうですけど…」


女に二言は無い。
けれど、その、心の準備が



「なら決まりだなァ」



「は！？！？」








風柱様は何もかもが風のように急にくるので本当に心臓を何回爆発させれば気が済むの？？？

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