風柱、行方不明につき。【鬼滅の刃】

捜索廿伍 ページ25

「小芭内様！！まーたそうやって新人いびりですか！やめてくださいよ！それパワハラですからね！！」


大声で私に迫りよる蛇柱様を服を掴んで止めてくれるタックルの人。


「ちょっと！タックルの人とかやめてください！私、小芭内様の継子ですから！！」

聞こえてた！？！？
いきなり大声の対象があたしになってビックリしてしまい、思わず謝る。


「ご、ごめんなさい」


というか、蛇柱様の継子なんだ…
随分、有能なんですね。




服を引っ張られ続けて三年蛇柱様は、


「おい服を掴むな伸びるだろうが。大体お前はいつも大雑把で俺の言うことは聞かないくせにこういう時だけデカい声で言うな」


すごいネチネチ言っていました。
蛇柱っていうのは伊達じゃない。

それに構わず継子ちゃんは引っ張り続ける。

蛇柱様そんなにあたしを死刑に処したい？？




「ああーん、もう！！だから継子辞めさせてくださいって言ってるじゃないですか！！なのに小芭内様が辞めさせてくれないから！！」

引っ張るのも疲れたのか泣き叫びながら続ける継子ちゃん。


なんだか、色々大変なんですね…継子も……。
同情しちゃった。



「グエ……」



グーちゃんも同情してます。

外席なので周りの人の目も気にしなくてはならないこと、継子ちゃん分かってるかな…？？






気づけばもう夕方の暮れ。
しばらく待たなくても真っ暗になった。





冨岡さんは稽古出来ずに任務に向かい、鴉ちゃんもそれに同行。





蛇柱様は……


「鬼狩りの時間だ、おい隠のお前も来い。逃げられても困る」





と言ってあたしを現場に連れていく気満々でして。



継子ちゃんは……

「私は別の場所に向かいます。また後で！」


唯一の希望の光は別行動になってしまった。

おいおいこのままじゃ明日の朝日を胴体と首が離れた状態で迎えることになるよこれ。


継子ちゃんがこの場から居なくなった途端に開放されたラスボスかのように蛇がシャーシャーしてきた。


「うヲっっ」

「いいか、逃げたら殺す。俺はお前を信用していない、信用しない。」


その脅し必要でした？


言われなくても逃げませんよ！！


刀を徹底的に守りながら蛇柱様の後になんとかついて行く。





さすが柱。
実力はピカイチです。






あっという間にズタンズタン倒していく。
……蛇、いる？？？


あっ、言っちゃった。

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