風柱、行方不明につき。【鬼滅の刃】

捜索拾参 ページ13

刀を手に入れた嬉しさで舞い上がりながらグーちゃんの所へ向かった。


戸を勢いよく開けると、グーちゃんが器用におはぎ食べてました。


開けた瞬間のグーちゃんの顔ときたら。






咥えていたおはぎをポロッと落とした。











「ご、ごめん…」









なぜか戸を閉めたよね。
なんか見ちゃいけないもの見ちゃった気がして。



「何してるんです？」





そう言ってあとから来たお姉さんが戸を開ける。



あ〜お姉さん、グーちゃんが！！！



けれど、もうそこにおはぎなど存在しなかったかのように綺麗に無くなってた。


「…グーちゃん…」



おはぎ好きだったんだ。
ごめん、おはぎ嫌いだとか言って。


てか風以外も食うんかい。


「風だけなら放屁だけでいいですが、物を食べればその分糞が出ますね」


いいよそんな解説……















「管狐！やめてください。風鳥ですよ。そんな興奮してクルクル回らないで……」





呆れたように言ってるけども。



いやいやいや、管狐って何？
どこ？見えないんだけど？？

お姉さんもしかしてそーゆー人？？？




「すみません………もう暫くゆっくりなさいますか？」




お姉さんがグーちゃんの周りの何も無い所で何かを抱えるようにしながら聞いてきた。


すみませんその抱えているふりをしているの何ですか？





「い、いえ、もう行きます」


「そうですか…また、来てくださいね。」






そう言って玄関まで見送ってくれた。
変なところを除けば、滅茶苦茶いい人だった。




「ありがとうございました」


お辞儀して屋敷に背を向けた。







「…Aさん、妖怪には気をつけて下さいね」


は？

後ろから変なことを言われたので思わず振り返った。



すると、







「ひっっ、！！！」




腰が抜けた。
なんで？ていうか、は？？、







そこには、先程までいなかったはずの存在がいた。
お姉さんをセンターに左右にたくさんいる。


百鬼夜行かってくらい。


小さいのも大きいのも盛りだくさん。
こんな、さっきまで見えなかったのに。



「妖怪の皆さんが貴方のことを気に入ったようです」


気に入られる相手がこの世のものじゃないよね？？？？

嬉しくないよ？？？



驚きすぎて口をぱくぱくさせていると、



「ふふ、またいらしてください。この『妖怪のいる』藤の家紋の家へ。」





そう言ってお辞儀をされた。



「は、はい……」

私は立ち上がってフラフラと歩き出した。

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