風柱、行方不明につき。【鬼滅の刃】

捜索壱 ページ1

お父さん。









あの時の話を信じた私はそれから毎日蛙を見つけてはキスをしました。



でも全然王子様なんか出てきやしない。








あと唇かぶれた。













もう蛙にキスなんかしないと、決めた。









そしてお父さん。


鳥に痛い目合わされると言われたけれど。
















今、その時が来てしまったかもしれません。


















「ちょっ、なにっこの鳥！！！！」









隠になって初めての現場。




鬼を倒したので事後処理しろと命令が。












だけど、来てみれば鳥と刀がそこにポツンとあるだけ。



鬼もいなければ戦ったはずの隊士もいない。


……何があった？








しかもこの鳥、滅茶苦茶つついてくる。




「痛いっ、何！？痛いっ、しっしっ！！！」



手で追い払おうとしても全然ダメ。
何この鳥クソ強い。




「グアーッ！！」

「もっと可愛い鳴き声じゃないの！？」



命名。グーちゃん。



グーちゃんに攻撃されながらも残された刀を拾った。









「刀…だけ残していくなんて………、届けよう。」



隊士様もこれがなきゃ戦えないしね…。






「グググ」



刀を持って歩こうとしたら服を引っ張られた。





「ちょ、なに！？やなの！？でもこれグーちゃんのじゃないでしょ？」


首を横に振るグーちゃん。
は？？？？？？？？？




「鳥なんだから！！！刀持てないでしょ！！！」


そう言って届けようとした。













だけど気づいた。
持ち主知らない。



此処にいれば戻ってくるかな？




もうすぐ夜明け。
鬼も出なくなるし。







「さ、グーちゃんもお帰り？」

マミーとパピー心配してるよ。









それでもグーちゃん帰らない。






君は一体どこから来たの？

グーちゃんみたいな鳥見たことないし。








…世の中変なものばっかなんだなぁ。




まあ鬼がいるくらいだもんなあ。






隊士が戻ってくるまで、一人と一羽で暁を眺めていた。
























_____これは私とこの鳥で風柱を探す物語

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