風柱、行方不明につき。【鬼滅の刃】

捜索廿漆 ページ27

グーちゃんも手伝ってくれてるようで手伝ってくれてない。なんなん。


駆け回りながら辺りを見る。


それにしても酷い有様。
本当にここ遊郭？吉原？


それほど激戦だったんだろうな。


そこでそれらしき派手派手の人を見つけた。

蛇柱様にとりあえず派手な大男がいたら教えろと言われ、不安だったが見つけると納得してしまった。



見つけたので蛇柱様に報告しようとしたが……


なんだか女の人にクナイを向けているように見えるのは、あたしだけ？

あたしの目がおかしいのかな？？



「グエッッ」

グーちゃんも止めろって言ってる。


うう……よおし、女性に手を上げる不届き者はあたしが成敗してやる……っ！！！


ということで、あたしは取り込み中のところを失礼させてもらった。





「あ、あああの！！！」

やべえ急だったから噛んだ。
恥ずかし。



「は？」



いやまあそうなりますよね。
ぴえーん。グーちゃん助けて。
この人こわーい。

あんなでかい人、しかも柱様に睨まれたら一溜りもないよ。



「おい、取り込み中なんだよ地味に邪魔するな」




そりゃ分かっとるわ。
分かっとるから邪魔してんだわ！！！

というか派手な邪魔とは。


なんて言えず。




「え、ええっと、、、その、蛇柱、様が…」




緊張か恐怖か、言葉が途切れ途切れ。

はあ、汗が止まらん。
グーちゃんってなんで喋れないの？？

邪魔しに来たのに噛み噛みでどうもすみません。



音柱様の鋭い眼光に怯えるあたし。
そんな睨む？って程に鋭いんですよこれがまた。





音柱様がクナイを向けていた女の人と目が合った。花魁…だったのかな。吉原だし。
着物もそれらしきものをきている。


本物見た事ないけど。




すごく綺麗な人だ。
そんな人にクナイを向けるなんてやっぱり止めてよかった。







「はァ？知るか」

音柱様がまたクナイを構えた。
はあ？？？？？？知るか？？？？？


こっちは命張ってんねん！！！！！
お前さん見つけなきゃ処されるんだわ！！！

なんて言えず。



蛇柱様になんて伝えようか、音柱様にはなんと答えればいいか分からず口が開けない。


どうしよう。

音柱様は今にも眼を刺しそうだ。







すると、後ろから蛇柱様の声が。








「おい宇髄、話の途中で何処かへ消えるな。よもやその女の安否確認のため俺の話を遮ったわけではあるまいな？」

捜索廿捌→←捜索廿陸

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す