２話目 ページ3
ダリ「午前６時６分、悪魔学校バビルス…入学式を始めます」
入学式、壇上に立ったダリの言葉に続けて、Aが口を開いた。
『校歌斉唱＿＿＿＿』
「「人間丸々我らの食い物〜♪」」
新入生が全員自席から起立し、お世辞にも良いとは言えない校歌を挙って歌い出す。
『＿＿続きまして、理事長挨さｔ
サリバン「入間くーん、おじいちゃんだよー！！」
Aの言葉を遮るように、ステージ脇から理事長であるサリバン飛び出して来る。
『……いるま？…いるまって誰だ？』
ダリ「…さあ？」
サリバンの"入間くん"という言葉に、新入生は勿論、教師たちも混乱に叩き落されていた。
が、そんなことは毛頭気にせず、サリバンは喋り続ける。
サリバン「実は孫ができましてね、それがもうかわいくてかわいくてっ！」
サリバンはそう言いながら、何処からか取り出した写真を見せつけ、再度口を開いた。
サリバン「そんな孫と撮った一枚がこれです！後ほど配布しま〜す♪よし、言いたいこと言ったからおわり」
『…』
そう言い、マイクを投げ捨てステージ脇へと帰っていったサリバンを、教師たちは鳩が豆鉄砲を食らったような顔で見送る。
ダリ「……で、ではっ続きまして……新入生代表挨拶」
ダリの言葉と同時に、首席であろう生徒が立ち上がった。
スージー「…ふぃ、Aせんせぇっ」
『……どうしました？』
Aの背後から、ストラス・スージーが声をかける。
スージー「先程、理事長から……」
『……成る程、分かりました』
ダリ「えー、新入生代表アスモデウス君、」
『おい、同期…』
Aはスージーからの伝言を、隣で同じように進行を担当しているダリに伝える。
ダリ「えっ？………に代わって特待生＿＿入間君、登壇してください」
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作成日時：2023年12月13日 7時
