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吸血鬼が57人 ページ9

東京の夜景を見つめながらポテチを食べる。

家で食べるより外で食べた方が美味しいな。


「美味しいけど、ぼっちなのが悲しい…」




誰もいないので独り言も言いたい放題。


「いーなー。俺にもちょっとちょうだい?」



すると突然、後ろから低い低音ボイスが聞こえた。


バッと振り返るとそこにはマントを付けた黒髪の人物。




「っそら、る…さん?」


「正解、そらるさんです」



本物だ。


まさかの1日で再会とは…。


まぁ、そらるさんだから嬉しいけどね。


「1日ぶりですね、そらるさん」

「うん、そうだね。大丈夫?傷。結構深く噛まれたらしいけど」


会って早々傷の心配をしてくれるそらるさんはやっぱり優しい。



「はい。大丈夫ですよ。心配ありがとうございます」


起きた瞬間体全体が痛かったことは隠しておいた。

あとあと説明がめんどくさいからね。




ポテチを袋にしまい、視線をそらるさんに向けた。


そして目がバッチリ合った状態で沈黙。



なにこれ気まずい…

合わせるんじゃなかった。逸らすにもそらせない…。



そんなこんなで内心困っていると彼は急に沈黙を破った。


「ねえA」


私の前に立ち、私の名前を呼ぶそらるさん。




「はい、何で…っ⁈」



"何でしょう"と言い終える前に肩を強く押された。




ここのベンチは背もたれがなく長方形の形をしている。

なので支えるものがなく、私は勢いよく後ろへ倒れた。


背中を強く打つ。


「いったぁ…んっ⁈」


「ん…」



唇に柔らかい感触。

ドアップに見えるそらるさんの顔。



時が止まったように感じた。






待って。展開が早すぎて追いつけない。

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白猫 - 続きが気になりすぎてヤバい!!作者さーーん!!! (2019年2月17日 7時) (レス) id: 31ca7faa7d (このIDを非表示/違反報告)
匿名ちゃん - 館の人達」はどうなったんだ・・・ (2019年1月7日 14時) (レス) id: a1c366449e (このIDを非表示/違反報告)
裏鼓 月夜 - まってつづきが気になる (2019年1月3日 23時) (レス) id: 66718f710e (このIDを非表示/違反報告)
留空-るぞら-(プロフ) - くあまそさん» コメありがとうございます。温かいお言葉すごく嬉しいです!期待に答えられるような作品にできるよう頑張ります! (2018年7月11日 22時) (レス) id: 812462b112 (このIDを非表示/違反報告)
くあまそ - お疲れ様でした!とても楽しく面白く、そしてドキドキしながら読ませて頂きました!次回作期待します((ありがとうございました! (2018年5月22日 0時) (レス) id: 345ac3a1a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:留空-るぞら- | 作成日時:2018年4月11日 11時

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