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吸血鬼が50人 ページ2

一人ボーッと廊下を歩く。


これからどうしよう...?

なんか気まずい雰囲気になっちゃったし...。



「はぁ...」

自然とため息が溢れる。

何回ため息をついただろうか。



する事が特にないので、私は館の中をぐるぐると歩き回る。

ふと近くの窓を見ると、外は相変わらず真っ暗だった。




ここに来て何日が経ったのだろうか。

変な時間に眠ったりしたせいか、時間感覚が完全に失われている。



そんなに寝てないはずのに眠気がこない。

…不思議だな。



何も考えず、ただただボーッと歩く。


すると、いきなり身体が右に傾いた。




「っ!」

咄嗟に目を瞑った。

ドンッと音を立てて右肩が壁にぶつかる。

ジンジンと痛む肩を庇いながら体制を整えようとするが、それは誰かの手によって止められてしまった。




「見つけた…」

中性的な声が頭上から聞こえた。

何かで抑えられているのか、視界は真っ暗。



とにかくこのいきなりの状況を理解しようと声を出す。


「だ、誰です……い"っ⁈」

言い終える前に首に激痛が走った。





い、息が…出来、ない…っ‼


展開が早すぎて頭が追いつかない。



もしかして…首、締め付けられてる…?


今自分がどのような状態なのか数秒後に理解した。



「はっ…く…るし、…っ……やめっ……!」


ジリジリと力が強くなってっているのが分かる。


出来る限りの力で抵抗するが、無意味だった。

このままこの状況が続けば間違いなく私は終わるだろう。


意識が朦朧としてくる。


「許せない」




息苦しい中、その一言ははっきり聞こえた。

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白猫 - 続きが気になりすぎてヤバい!!作者さーーん!!! (2019年2月17日 7時) (レス) id: 31ca7faa7d (このIDを非表示/違反報告)
匿名ちゃん - 館の人達」はどうなったんだ・・・ (2019年1月7日 14時) (レス) id: a1c366449e (このIDを非表示/違反報告)
裏鼓 月夜 - まってつづきが気になる (2019年1月3日 23時) (レス) id: 66718f710e (このIDを非表示/違反報告)
留空-るぞら-(プロフ) - くあまそさん» コメありがとうございます。温かいお言葉すごく嬉しいです!期待に答えられるような作品にできるよう頑張ります! (2018年7月11日 22時) (レス) id: 812462b112 (このIDを非表示/違反報告)
くあまそ - お疲れ様でした!とても楽しく面白く、そしてドキドキしながら読ませて頂きました!次回作期待します((ありがとうございました! (2018年5月22日 0時) (レス) id: 345ac3a1a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:留空-るぞら- | 作成日時:2018年4月11日 11時

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