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翌朝、私はいつもより1時間ほど早起きをした。
今日帰る皆へ、ささやかながら贈り物をしようと思い、裁縫セットを片手に中庭を望む縁側へ向かった。
昨夜、花火をしたのが懐かしい。
朝日が薄く空を照らし、中庭にあるツツジの葉には朝露が光っていた。
メンバーのことを考えながら、針に糸を通す。
幼い頃から刺繍が大好きで、よく母に教わっていた。
綿素材のハンカチに、紫陽花を縫っていく。
初めて会った彼らは、魅力的でかっこよくて、でも気さくでやさしくて、話してみると私と変わらない世代の人だと感じた。
テレビでしか見たことがない人達だったけれど、こうして出会えたのも何かの運命。
『巡り合わせを大切に』
以前母がが言っていた言葉が、ふと脳裏をよぎった。
そういえば、昔はよくここで一人本を読んでいたっけ。
そこで、たまたま泊まりに来た男の子が友達になってくれたんだった。
そういうこともあったと、昔の記憶をたどる。
あの子の名前は何だっただろう。
そんなことを思いながら、あっという間に6枚を縫いあげていた。
後はジョングクの分で終わり。
もうきっと、呼ぶことはないだろう名前を口ずさむ。
「ジョングク…」
彼の顔や仕草が思い浮かぶ。
ついこの間出会ったばかりのはずなのに、どうしてこうも懐かしく思うのか。
「あ…」
ハンカチに、涙がポロポロと落ちていった。
そうだ。あの子は、ジョングクだったんだ。
どうして、今頃になって思い出すのだろう。
あの頃の記憶が、走馬灯のように蘇った。
もう会えなくなるのに、どうして…
私は、涙で濡れたハンカチを握りしめた。
「行かないで…」
本当は、帰って欲しくない。
もう会えないなんて、寂しくて堪らない。
胸がぎゅっと握りしめられるような切なさに、涙が止まらなかった。
JK「一人にしないって言っただろ」
背後からそっと、彼はその大きな手で私を抱きしめた。
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あーちゃん(プロフ) - とりま最高 (2019年10月10日 16時) (
レス) id: 578ed0c715 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 愛(ｻﾗﾝさん» ありがとうございますm(_ _)m 次回作もお楽しみに…笑。 (2019年3月21日 16時) (レス) id: 6fb3a64d96 (このIDを非表示/違反報告)
愛(ｻﾗﾝ(プロフ) - お、おわり、、 めちゃくちゃ面白かったです！ありがとうございました！次もあるなら待ってます！お疲れ様でした (2019年3月21日 14時) (レス) id: bbbfbb5774 (このIDを非表示/違反報告)
つき - 凄い面白いです！更新頑張って下さい！ (2018年12月17日 15時) (レス) id: e9fb8ac079 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ちあさん» ありがとうございます。頑張ります♪ (2018年12月6日 14時) (レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2018年9月14日 15時
