え？誰がお嬢様？不良系剣士ですが？【沖田総悟】

パンの賞味期限は意外と早い ページ2

【山崎side】

「Aが可愛いのは分かってんだよ、俺の補佐官だからな」

うっわ、マウントとってきたよ、この人うざいよ、どうせ次には「幼馴染の仲だからな」とか言ってくんだよ、もう今時そんなの流行らないのに！

「幼馴染の仲……じゃねーけどな」

違うんかい！！どう考えてもそこまで言ったらお母さん絡みの付き合いでしょうが！

「なんか言ったか？」
「何もありません、副長！」

「とにかく、調査し直しだ。実際に戦うとしたらどこまで出来んのか、変装は出来んのか、身長何センチとか、血液型とか、好きな男のタイプとか、そういうのを求めてんだ」

いや違うだろ！！いくらなんでも調査書に書けるわけないでしょ！

「なんか言ったか？」
「なんでもありません副長！」

じゃあ行ってきます、と言って退室しようとした時。

柔らかい花の匂いが隣を掠める。


「あ、山崎さんじゃないですか。アンパンいります？因みにつぶあんです」

…！！！！

「あ、あああああああ、アンパン…じゃなななくて、Aさささんん！！！ありがとうございましたぁぁぁぁあああ！！！！」

真選組のマドンナ様に声かけられたぁぁぁあああ！！

アンパンもらったぁぁぁああああああ！
欲しくないけどぉぉぉおおあああ！

「じゃあついでにクリームパン百個あげるね☆」
「ありがとうございますぅぅぅぅううううう！！！」

いらねぇぇええええええ！！！！！

けど嬉しいいいいいい！！！！！！


「……情けねぇ」

なんか副長が不愉快なことを言ってたのは無視した。

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