２振り目 ページ2
チュンチュン
『…………ん…？』
何故か、小鳥のさえずりで目が覚めた。
眩しい光が一気に視界へと差し込み、思わず顔を顰める。
やっと慣れてきた目を、ゆっくりと開け、辺りを見渡す。
『……え、ここ、どこ……？』
私の今いる部屋は、凄く和風な部屋で、襖から差し込む光が眩しい。
そして私は、ご丁寧に布団の上で寝ていた。
どういうこと……？
私は、屋上から飛び降りたはず……
ここは……？
１人あたふたとしていると、スーッという音とともに、襖から誰かが入ってきた。
突然のことに驚き、振り向く。
そこにいたのは
『………………う、そ……』
｢あっ、主さま……！！目が覚めたんですね……っ！｣
ふわふわとした白い髪を揺らした、小さい少年。
私はこの少年に見覚えがあった。
どうして
信じられない
私は震える口を開いた
『……ごこ、たい…………？』
私がそう言うと、パァァという効果音が出そうな程に顔を明るくした五虎退。
五｢主さまっ……！！｣
『わっ……！』
私の元へと飛び付いてきた五虎退を優しく受け止める。
ふんわりと香る優しい香りにこれは現実なのだと思い知らされる。
五虎退の体はやっぱり小さくて、とてもあたたかい。
私は、ふわふわの髪を撫でながら五虎退に問う。
『どうして、五虎退がいるの？
ここは、どこ？
私、死んだはずじゃ……』
私がそう言うと、五虎退は顔を上げてにこりと微笑んだ。
あっ、天使((
五｢それは｢どうしたんだ？五虎た………………大将？！！目が覚めたのか！！？｣薬研兄さん…！｣
五虎退の言葉を遮って入ってきたのは、短刀なのに男前な彼。
『薬研……！！』
薬研藤四郎だった。
薬研 ｢良かった、やっと目覚めたんだな！
俺っち、他の奴らを呼んでくる！｣
そう言ってニカッ、と太陽のように笑った薬研は何処かへとまた行ってしまった。
私は、本丸の皆に会えたこと。
こうして、話して、触れて、温もりを感じられること。
孤独じゃ、ないことが嬉しくて、幸せで。
私は
『…………五虎退』
五｢？はい！｣
『……ありがとう』
心からの笑顔で、感謝を述べた。
続く (更新停止中)
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シオン(プロフ) - とっても面白いです！更新頑張ってください！応援してます！！ (2017年3月9日 23時) (
レス) id: b37a41c8da (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！！！ (2017年2月25日 9時) (レス) id: 40e1b72ab9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞希 | 作成日時：2017年2月18日 20時
