寝たくない【snr】 ページ26
「もう寝な？」
『…やだ』
こんな会話の発端については少し遡って説明しなければならない。
時刻は22時。
仕事でバタバタしていたが明日が土曜日ということもありゆったりと過ごしていた。
「最近ずっと忙しそうやったやん。寝ぇへんの？」
覗き込むようにしてホットミルクを渡してきたのは彼氏のセンラ。
『ありがとセンラ。最近忙しかったしセンラの配信ききたいから起きてるよ、』
すると彼は心配そうに眉をひそめた。
「今日早く寝て明日いっぱいゆっくりすればええのに。配信は録画残るで？」
『ちがうの。生だからいいの。』
忙しかったことは彼はよくわかってくれてるから心配してくれてるのは凄く伝わってくる。
でも私だって意地くらい張りたい。
そして今に至る。
「もう寝なって」
『いーやーだぁ…配信終わるまで聴きたいし、センラのこと待つもん』
「そんな駄々こねんといてやぁ」
これだけ抵抗していると彼に対する申し訳なさも芽生えてきて自然と涙が浮かんでくる。
「あ〜…もう泣かんの、ちょっとまっとき」
しゃがみ込んだ私の背中を優しく擦りながら片手で器用にスマホを操作する。
「…はい、これでええ？」
見せられた画面には、
KI-SENRA保護地区 @kisenra421d
今日は配信できませぬ〜ごめんな！！
と表示されていた
『な、んで…』
「こんくらいせぇへんとA寝ないやん。ほら一緒に寝るからベッド行くで」
「軽っ」と小言を漏らしつつ私を抱き上げそのまま寝室まで運ばれた。
『…ごめんね、センラ』
「謝らんの。1週間頑張っとったし、今日くらいええやろ。お疲れ様」
抱きしめられてそのままするりと指を絡められる。
彼は閉じた私の瞼にキスをして、
次に目を開けた時カーテンから差し込まれた光はとても明るかった。
fin.
Nao様リクエストありがとうございました◎
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shiori(プロフ) - リクエストでurtさんが女の子の日を看病するお話読みたいです！お願いします！ (2021年1月1日 17時) (
レス) id: a2f685055b (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - 舞花さん» ありがとうございます(;;) (2020年8月6日 23時) (レス) id: 30076484ac (このIDを非表示/違反報告)
izmin0215(プロフ) - 舞花さん» いえいえ！ありがとうございます！ (2020年8月5日 7時) (レス) id: e7b9ca147f (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - Naoさん» 喜んで頂けたようでなによりです(;;)またいつでもリクエストお待ちしております、ありがとうございました！ (2020年8月5日 1時) (レス) id: b66637afee (このIDを非表示/違反報告)
舞花(プロフ) - まみさん» リクエスト承りました◎書いたことの無い系統なのでご希望に沿ったものが作成できるか不安なのですが頑張りますね！励みになりますありがとうございます(;;) (2020年8月5日 1時) (レス) id: b66637afee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞花 | 作成日時：2020年7月26日 20時
