28 妹 ページ31
入間side
長い長い廊下をその子の名前を早く聞きたい思いを押さえ、みんなに合わせて歩き、目的地のリビングルームに着きその子の自己紹介を聞いた。
綺麗な女の子は成瀬あなたちゃんと言うらしい。
僕は知りたくて仕方なかった名前を聞けて満足感があったが、その後の言葉に驚愕した。
あなたちゃんは人間の世界で人として暮らしていて、突然翼が生えてきたことで自分が悪魔と人の子供だということを知ったらしい。
今のあなたちゃんの見た目は角がなく、翼も仕舞っているようで見えず、耳も僕と同じように丸みを帯びているから人間そのものだった。
僕は勝手に彼女も"僕と同じ人間"なんだと思っていて悪魔の血も流れていると聞いて、驚いた。
しかし、あなたちゃんの言葉をどうにか理解すると困ったように眉を下げ、笑いながら話している彼女が心配になった。
信じがたい現実を受け止め、
前を向き、
母の生まれそだった世界、
自分にとっては未知の世界に行くという決心をした僕と同い年の彼女が強く、凄いと思った。
しかし、おじいちゃんの手助けがあったとしても受け止め切れない事実だろう。
急に体に異変が起き、怖くて誰にも相談できず、自分自身の全く知らない事実を突きつけられ、一気に自分を取り巻くものが変化し、どれだけ怖かったのか。
僕には想像ができないことだ。
そんなことを彼女は一人で抱え、悩みんだ。
そんなことを考えた僕は、困ったように笑うあなたちゃんの助けになりたいと思った。
彼女は僕とは違って悪魔の血が流れていて皆と同じ翼があり、きっと自分の魔力もある。
しかし、彼女も何も知らずにこの世界に来たのだ。
僕と同じ。人間を食べ物と考える世界に人間の血が流れている彼女は来たのだ。
僕が日々思っているように、彼女も外を歩くと恐ろしさを感じるだろう。
そうしたら、助けてあげよう。支えてあげよう。
だって僕は魔界の先輩でお兄ちゃんなんだから！
その後の夕食では、あなたちゃんは目の前の魔法に目を輝かせ、僕の食べる量に驚き、オペラさんの料理に顔をほころばせた。
夕食を食べた後は一緒にゲームをした。彼女は慣れていないせいか僕以上に弱く、全敗で悔しかったのか僕ととおじいちゃんが休憩してるときもオペラさんと戦っていた。
僕はふとした疑問を見つけ、僕の向かいの席に座り、魔茶を飲んでいるおじいちゃんに尋ねた。
入間「おじいちゃん、これからあなたちゃんはどうするの？」
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彩豊(プロフ) - こんにちは！凄くおもしろかったです！これからどんな展開になるか気になります_:(´ཀ`」 ∠):作者様の無理のないよう、更新頑張ってください！応援してます☆彡 (2022年10月22日 23時) (
レス) id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
まこと(プロフ) - ルーさん» そう言ってもらえて嬉しいです〜！ほんとにすごく嬉しい…！ルーさん、ありがとうございます (2022年7月17日 0時) (レス) @page47 id: c5c0361c7b (このIDを非表示/違反報告)
ルー - はゎゎ〜✨めっちゃくちゃこういう感じのお話大好きです！これからも頑張ってください！(*´ω｀*) (2022年7月10日 10時) (レス) @page46 id: 58cb53495b (このIDを非表示/違反報告)
まこと(プロフ) - ほしぽんさん» 了解！がんばるね！応援しててください (2022年7月5日 22時) (レス) id: c5c0361c7b (このIDを非表示/違反報告)
ほしぽん(プロフ) - 更新待ってます！！ (2022年7月5日 19時) (レス) id: 86c5fe95fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まこと | 作成日時：2022年4月25日 6時
