烏野のマネはエースの彼女 【東峰旭】

＿30＿ ページ36

△



Aside



最寄りから家まで歩いているとスカートのポケットに入れたケータイが振動し、ピコンと音を鳴らした。



ケータイを開くと1件の通知



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

To. ichiichi1kawa@〜
From.Reeeeina.99i@〜
件名 : re.やほ

本文
家でゴロゴロ暇してる〜何、部活終わったの？はやくない？

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



玲奈からのメールだった。



そのメールを見た瞬間、電話帳を開き、玲奈に電話をかける。


玲「もしもし？どしたのー？」


『今からご飯。行こう。』


玲「いいけど…なんかあった、？」


『なんもない。玲奈とごはんたべたくなった。』



電話の向こうの玲奈は絶対変な顔だ。


いいから、ね！？と言って場所などの詳細を決める。



なんて電話しているともう既に家の前。


いつもだったら旭が送ってくれる。でも今日は1人。


心がズキりといたんだ。



家に入ると時刻は16:55。玲奈とは17:45の約束をしていた。


サッと制服から私服に着替えて下ろしていた髪はひとつにまとめた。


お母さんに夕飯はいらないことを伝えて家を出る。


集合場所は私と玲奈の家のちょうど真ん中のマック。




ここからは自転車で20分程かかるから急がなきゃ。






＿＿＿＿＿




目的地が近くなり、前を見ると玲奈の姿。



『ごめん、おまたせ。』


玲「待ってないけど、急すぎだから。」



いつもより少し不機嫌そうな顔でそう伝える玲奈はもうマックへと入ろうとしていた。



マックのドアが開くとまだ強くするには早いくらいの冷気が体を包んだ。



玲奈はベーコンレタスバーガー、私はフィレオフィッシュを頼んだ。


2階まで上がり、席に着く。






玲「で、？東峰と何があったの？」






そうか、玲奈にはなんでもお見通しなのか、。






『いや実は……』

＿31＿→←＿29＿

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す