烏野のマネはエースの彼女 【東峰旭】

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Aside



あ …… この声、菅原だ。



目の前の旭は驚いた表情で菅原を見ていた。




旭「スガ …… 話すの、久しぶりだな。」



私はその場をそっと離れた。




こういう時は私がいない方がいいってわかってる。





さ、教室戻ろーっと。




3組から廊下に出ると何やらヒソヒソした声が



あの後ろ姿って、



『あれ、日向と影山じゃん。どしたの？』



黒い丸頭とオレンジ頭が振り返る。



やっぱり2人だった。



日「あ、Aさん！ちわッス！あの、俺たち、その、旭さんに用があって …… 」


影「クラス何組かなって思って迷ってました。」



この2人も旭か …… モテモテかよ！旭！




『旭なら、3組だよ 〜 』




と言って私はヒラヒラ手を舞わせて横を通る。



すると後ろから 「「アザース！！！」」と聞こえた。



私は教室に戻り、スクバにお弁当箱を戻して席につく。




斜め前にはウトウトしている澤村の姿があった。



澤村の前の席に座り、頭をつつく。




澤「んぁ、」



『澤村間抜けな声だすねぇ、』



澤「ん！市川！？」



澤村は目が覚めたのか私を見て目を見開く



『特になーんもないけど、旭が菅原に取られちゃったから』




澤「それで俺のとこ来たのかぁ、」



と澤村は苦笑い。



『だってぇ、玲奈は彼氏といるし !! 』


澤「ああ、伊藤、彼氏出来たらしいな。」


『玲奈、ずーっと片想いしてたイケメン男バスキャプテンと遂に結ばれたんだよ 〜 !! おめでとうだよね !! 』




澤村の視線が私の頭上を指す




玲「A？？何勝手に話してるの !! 」


上から聞こえるのは明らかに玲奈の声。



『玲奈 〜 !!! いいじゃん！玲奈が幸せだなぁって話だよ 〜 。』



玲「てかA、今日はギリギリまで旭くんの所居ないの？」



『菅原に旭取られたの！』



澤「お前さっきからそればっかりな。」



玲「だからって澤村にかまちょするなよ 〜 。」




玲奈は私のほっぺを抓りながら言った。




『いひゃい！』



私と玲奈が戯れていると




澤「菅、帰ってきた。」


『あれ、失敗かな？』




玲奈に聞こえないように2人で話す。


まあ一応部内の問題だし、






澤「菅、旭どうだった？？」






菅「うーん、失敗。」







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