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私の怒涛の『申し訳ない攻撃』にも怯まず、彼は私の腕を掴んだ。
「こんな所で帰して何かあったら俺が後悔するから。
ドレスだって早く着替えたいでしょ？」
彼の言葉にぐうの音も出ない私を見て笑うと、『じゃあ来て』と言った。
意外と強引だね…祐希君。
「ここから1キロくらい歩くけど平気？」
近くにトイレは無いみたいだし…仕方ないか。
「うん、平気」
「じゃあ付いてきて」
歩き出した彼の後ろを付いていく。
背が高い分、脚も長いから成人女性より少し大きい私では追いつくはずも無くて。
「わっ」
ヒールで足を軽く捻って、彼の背中にぶつかった。
体幹がしっかりしているのか私がぶつかった程度じゃ、よろけもしない。
「ごめんね」
「ううん…ごめんね歩くの速かったよね」
『こーいう時はリードしないといけないのに』
とはにかむ彼はとても優しい声をしている。
「よかったら腕にでも掴まって」
「…何から何までごめんね」
「ううんAちゃん女の子だから」
…可愛い。弟にしたい。
有難くそっと彼の腕掴む。細身に見えてちゃんと筋肉が付いていた。
きっとこれからもっとガッチリするんだろうなあと思う腕だった。
────────
15分程歩いて、彼の家に着いた。
私に目配せをすると『ただいま』と言って扉を開けると、パタパタ足音が聞こえる。
「祐希おかえり！…その子が慶應の？」
「あ、はじめまして。夜分遅くに失礼します。慶應大学2年の(人1)A申します…」
「ふふふ、そんなに固くならないで。上がって？疲れたでしょ？
お風呂場で着替えてリビングにいらっしゃい。
祐希連れて行ってあげて」
「ん」
こっち、と洗面台に案内される。
「着替えたら出てきて。手とか洗ってくれていいからね」
「うん。ありがとう」
「いーえ」
にこりと笑って扉をぴっちり閉めてくれる。
ご家族の優しさで、私はお風呂場を借りていそいそと着替えはじめた。
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華弥。(プロフ) - 櫻井かや丸さん» 返信が遅くなり、申し訳ありません。先程更新しましたので、よろしければご覧下さい(^^) (2019年10月25日 20時) (
レス) id: d5a525a881 (このIDを非表示/違反報告)
櫻井かや丸(プロフ) - 初めまして、更新はされないんですか？ (2018年8月9日 23時) (レス) id: 6620ed4e4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華弥。 | 作成日時：2017年9月23日 15時
