迷子71回目 ページ24
目が覚めると目の前にはテーブルを囲み笑顔でご飯を食べる三人家族がいた。
『お父さん...お母さん...』
ここは私の家だった。
ルスタ国に焼かれる前の家。
幸せそうな顔のお父さんとお母さんが目の前で小さい私とご飯を食べている。
どうやら私は夢の中にいるような感じらしい。
動くことも喋ることも出来る。
ただ喋ってもお母さん達は振り向かないし触ろうとするとすり抜けてしまうためよくある幽霊的なのを想像すればいいだろう。
『私死んでないよね...』
私が真っ白な空間に行く前の記憶は紅茶のカップを買いに行ってゾムと帰っていた時だからその後私に何かがあったのだろう。
幸せそうな三人をもう見たくなくて外に出ようとしてドアノブに手をかけるがやはりすり抜けてしまう。
ただ私は壁もすり抜けれるらしい。
壁をすり抜け外へ出ると小さい時にずっと見ていた村の風景が目の前に広がっていた。
『懐かしい...』
大きな鐘のある教会や村の人達の家、小麦畑、動物小屋、村長さんがいつも手入れしていた花畑など懐かしい物で溢れていた。
私の隣の家からは｢おかわり！｣という元気な声が聞こえてきた。
壁をすり抜けそっと中へ入ると見覚えのある緑色のパーカーを着た少年とその親であろう人が二人いた。
『ゾム...』
ゾムは私の隣の家に住んでいた優しくてかっこよくていつも皆を笑わせるような人で小さい時の私の憧れの人だった。
私の5歳の誕生日にあの赤い表紙の本を作ってくれたのもゾムだった。
『生きててくれてありがとう...』
私がゾムにそう呟くと急にゾムが私の方に振り返り笑顔で言った。
｢Aに何かあったら絶対に俺が助けに行くからな。俺が絶対にAを幸せにするから。そこで待っとってな。｣
ゾムのその言葉を聞くと私の目の前がグラッと歪み始めた。
次は何処へ行ってしまうのだろう。
とある村
瓦礫で溢れかえり植物は枯れ家は崩壊している
村の中心で一人の少女が両親の亡骸の前でただひたすら泣いている
食料もない
人もいない
ただ一人しかいない村
その少女に近づく馬に乗った兵士
少女を見つけた瞬間、悪い笑を浮かべた
少女は村の最後の希望だった
今、少女は国の最後の希望となる
さあ、復讐だ。
心を蝕む悪魔を倒せ。
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栞和(プロフ) - もう完全に治ったので大丈夫ですよ フライパンのはじっこでも結構痛いですよね... アンケート了解致しました。貴重なご意見をありがとうございます！ (2018年10月14日 20時) (
レス) id: 4e1ffb98dc (このIDを非表示/違反報告)
Hono(°∀。)(プロフ) - コメント失礼します。左手大丈夫ですか？私は火傷って言ってもフライパンのはじっこですし…お大事にしてください。後、アンケートの話なんですが、私は長編軍パロがいいです。我が儘ですいません…… (2018年10月14日 20時) (レス) id: 66e384ca53 (このIDを非表示/違反報告)
栞和(プロフ) - かぁたんさん» よかったです...!! 帰ってきたのでまた更新頑張りますね！ありがとうございます！ (2018年10月12日 14時) (レス) id: 4e1ffb98dc (このIDを非表示/違反報告)
栞和(プロフ) - うめるさん» お母様大丈夫ですか！？火傷はなんかじんじんして痛痒かったです...これからは気をつけようと改めて思いました...w (2018年10月12日 14時) (レス) id: 4e1ffb98dc (このIDを非表示/違反報告)
うめる(プロフ) - やけどって地味に痛いし痒いしめんどくさいですよね、前に母が熱々のやかんを足に落としたときしみじみ思いました笑笑 (2018年10月9日 3時) (レス) id: 78e56762eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くるのく | 作成日時：2018年8月26日 21時
