猫姫と魔界と…

先輩 ページ30

？？？
「そうやな、まずは自己紹介しようか。僕は――――って言うんよ。」


その先輩の名前はよく覚えとらんけど、確かキリちゃんって呼んでたわ。

A
「…Aです。…ルシファー・A。」

キリちゃん
「ルシファー家なん？凄いやん、位階(ランク)も８(ケト)で。」

A
「……でも、好奇の目で見られるので……。最近、私の友達が、壊されたんです。私と居たから…。私は……位階もルシファーの姓も嫌やッ…！！」


そう言ったら、キリちゃんはわかるわ、って言ってた。

キリちゃん
「僕もな、名家の子なのに――って、よく言われとったんよ。位階が低くてなぁ。」

A
「そんな…。…でも、いっそのこと、私の位階が下がっちゃえばエエのに…。」


位階が下がっちゃえば、って言ったら、キリちゃんはネックレスをくれたんよ。

キリちゃん
「このネックレスはな、魔力を封じ込める為の物なんよ。割れたら、魔力は全部出るんやけど。……大丈夫や、Aちゃんなら。」

A
「！ありがとう、キリちゃん！！」

キリちゃん
「ええよ、お礼は。(「おい！」)あ…。ごめんな、僕、行かんと…。また会えたら会おうな。」

A
「はい！」


…ネックレスをつけたら、本当に位階が下がった。それをきっかけに、話しかけてくれる子もいたわ。


…せやけど、マキューに言われたんよ。

マキュー
「そんなAじゃ、アタシを守れないじゃない！！要らないわ！」


マキューは、私の近くならいじめられんって思ってたんやろうな。


…そっから、私の事を悪く言う生徒が増えた。それに…。


「お前は人間界に堕ちろ。ココには要らない。」


…天界の皆にも、見放された。

兄さん→←壊れた

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