猫姫と魔界と…

禁忌呪文 ページ3

入間
「たるとぅだり、いうさべべ、」


怯える私たちを置いて、入間くんは呪文を唱える。

入間
「りすとぅる、あぶるぜ、」


空気が変わる。

入間
「すとぅまぬ、あべるげ、うる、まほらば、つれざざ……」


嘘やろ……？


ワァアァァァッ！！
ヒューヒューー！


すべて唱えた入間くんに、新入生一同が歓喜の声をあげた。

ダリ
「ちょっと君！！だめじゃないか『禁忌呪文』なんて唱えたら！」

入間
「禁…？え？」

ダリ
「禁忌呪文は噛んだり読み間違えただけで四肢が爆散するんだぞ！！」


常識だろ！！と先生が言う。彼は初耳だと思うで。


そんなこんなで、入学式は終わった。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

校内を適当に歩いていると、中庭で何かしていると聞こえた。


覗くと、首席のアスモデウスくん…だっけ？と入間くんがいた。アスモデウスくんが火球を浴びせているところを見ると、勝負なんやろな。

A
「火球凄いわ……でも、当たってないよな…、アレ」


「特待生凄ぇなあ」「まだ一回も攻撃してないぜ」


まあ、多分人間やしな。


観衆の声もあり、色々ややこしくなってきた。

アスモデウス
「ッッッなんたる侮辱！！」


ついにキレたアスモデウスくん。炎で剣をつくり、入間くんに斬りかかる。


入間くんはそれを合気道で受け流したが、その先には生徒がいた。

A
「危ない…！！しゃがんで！！」


瞬間移動(テレポート)で生徒の前に行き、庇うように抱き締める。だが、痛みはこなかった。


後ろを見ると、入間くんがアスモデウスくんを抑え、倒れそうになっていた。


ドシャァァァァ

A
「ど、どうなっt……え？」


のちに、この決闘を見た者は語る。そうそれはそれは見事な……





ジャーマン・スープレックスであったと

改めまして→←入学やで！

• 金　運: ★☆☆☆☆
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