蝉時雨と夏と夏ミカン ページ18
ある夏の暑い日。
一個の蝉の脱け殻を拾った事から始まるお話。
[蝉時雨と夏と夏ミカン]
たくさんの蝉が、あちこちで泣き出す…夏の暑い日。
キレイに形が残った蝉の脱け殻を見付けた。
「…おぉ…」
感嘆の声を上げ、壊さないようにそれを持ち上げたのは。
舞賀家の三男。
中庭の掃除当番で、たまたまそれを見付けた彼は。
しげしげと、手の上のそれを見つめる。
…ポケットに入れて、持って帰ろっかな…？
そう考えていると。
フェンス越しに、外から話し掛けられた。
「おーい、さぶろー」
「ん？」
そっちを見ると。
顔なじみの小学生が立っていた。
「お。今、帰り〜？」
小学生に近付きながら、にっこり笑う。
「うん、今日は少し早く帰れるんだ！」
「そっか。気を付けて帰れよ〜」
すると三郎の手の中を、小学生がきらきらした目で見た。
「すっげぇ！さぶろー、それセミのヌケガラじゃん！おれにくれ！」
「へ？」
一瞬、ぽかんとしたが。
楽しそうに笑う。
「いいよ。オレが持って帰ると、絶対ごろに叱られるから」
そう言うと、フェンスの穴からそれを渡す。
男の子は大事そうにそれをポッケに入れた。
「ありがと！」
「いやいや。まっすぐ帰れよ〜」
「あっ、そうだ、お礼にこれやる！」
ランドセルを下ろすと、中を漁り。
一個の消ゴムを出した。
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山田(プロフ) - ハルさん» ハルさん、お久し振りです！来て下さって嬉しいです(^-^)読んで頂けるだけでなく、コメントまで…ありがとうございます。頑張ります♪ (2013年5月20日 21時) (携帯から) (
レス) id: 35806cb009 (このIDを非表示/違反報告)
山田(プロフ) - ダブルピースさん» ダブルピースさん、いつも覗いて下さってありがとうございます。中々お話をまとめられなくて、更新遅くなってしまいました…(T-T) (2013年4月8日 15時) (携帯から) (レス) id: 35806cb009 (このIDを非表示/違反報告)
ダブルピース(プロフ) - 移行おめでとーございます。最近更新ないなって思っていたら、`2`作ってたんですね！これからも応援してます。頑張ってください！！ (2013年4月8日 14時) (レス) id: 27711ec714 (このIDを非表示/違反報告)
山田(プロフ) - 鈴さん» 鈴さん、お久し振りです(^-^)一応、『貴方は何色の〜』の過去と思いながら書いています。お互いに更新、頑張りましょう♪ (2013年4月6日 7時) (携帯から) (レス) id: 35806cb009 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 面白かったです！！これは何色の未来の別の話ですか? (2013年4月6日 1時) (レス) id: 7ec235b99c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山田
| 作成日時：2013年3月15日 8時
